イギリス伝承バラッド(CDつき) British Folk Ballads 中島久代/D・テイラー/中山光雄 共編注 英光社 1890円 |
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「本書は、今日でもうたわれているイギリス伝承バラッドの代表的な作品20篇を現代バージョンに編集し、それぞれに作品解説と語注を付け、さらに本来のバラッドの姿通りに音楽を付けて、バラッドを立体的に学べるように企画したバラッドの入門書です。」 ― 同書まえがき この本は私たちが伝承バラッドー古い物語歌謡(または詩) ―に近づく際の2つの障害を取り払って、一挙にバラッドに入っていける素晴らしい入り口です。 先ず、第一の障害は言葉の馴染みに薄さなのです。例えば |
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There were twa brethren in the north:, They went to the school togither: The one unto the other said, Will you try a warsle, brither? |
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これを基に、キャロルが「2人の兄弟」というパロディ詩を書いているのですが、これだと多少英語が出来ると思っている人にも随分とっつきが悪いわけです。古い英語なのかスコットランド語なのかよく分かりません。 本書ではこうなっています。 |
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There were two brothers in the north:, They went to the school together: One brothers to the other said, 'Shall we wrestle on the heather?' Shall we wrestle on the heather? |
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すっと入っていけるでしょう。全編がそうなのですから、バラッドが急に親しいものに感じられます。 |
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