「不思議の国より不思議な国のアリス」    
私もアリス So you are anthor Alice.

  「不思議の国のアリス」のモデルであり、物語を書くきっかけを与えたアリスAlice Pleasance Liddell (後のMrs.Reginald Hargreaves 1852−1934)i以外にも、たくさんAliceがます。これは私の出遭ったアリスのコレクションです。出遭った所(出典)を[ ]内に示します。  キャロル自身が出会ったであろうAliceは20人を越えます。 最新更新05・1・23


Princess Alice Maud Mary (1843-1878)
ビクトリア女王の第3子。1860年の12月12日、女王のクライスチャーチ行幸にも同伴している。35歳、ジフテリアで死亡。
     [The Diaries of Lewis Carroll  by R.C.Green1953]


Princess Alice of Albany(1883−1981)
ビクトリア女王の第8子、Leopold の子供。Oxford留学中、Alice Liddellと恋仲になったことこともあり、その思い出に、自分の子にAliceという名を付けたと言われる。その写真をLeopordはLiddell Aliceに送っている。
      [Looking-Glass Letters ed. by Thomas Hinde ]


Alice Argles
Marsham Argless師の次女。 1868・4・8  1870・1・11
    [The Letters of lewis Carroll Cohen 1978]


Alice Jane Cooper (1846 - 1914)
Edgbaston高校の校長、キャロルの「少女のためのシェイクスピア」に協力を申し出、キャロルとの手紙のやり取りが続いた。
      [The Letters of lewis Carroll Cohen 1978] 04./11/11


Alice Crompton(1866-1956)
彼女がスナークを読んだことへの手紙に、彼女の名を織り込んだアクロスチックの返信をしている。
 [The Letters of lewis Carroll Cohen 1978]


Alice Dodd
1865年ロンドンで上演されたシェイクスピア「テンペスト」のポスターの中に人気女優とあります。お芝居好きのキャロルが見た可能性もある。
  [The Tempest ediited by David Lindley TheNew Cambridge Shakespeare 2002]
  


Alice Emily Donkin
オックスフォード大天文学教授ウイリアム・フィッシュバーン・ドンキンの娘
1866年キャロルは彼女を姪AliceJane Donkinとの写真を撮っている。
  [LEWIS CARROLL Photographer Hermut Gersheim Dover 1969 ]


AliceJane Donkin(1851−1929)
少女が二階から縄梯子伝って駆け落ちしようとしている写真のモデル。
1862年キャロルは彼女の写真を撮っている。下記参照
キャロルの弟Wilfredと結婚している。
  [LEWIS CARROLL Photograpker Hermut Gersheim Dover 1969 ]


Edith Alice Dodgson (1872^1950)
上記AliceJane はWilfredとの間に9子もうけるがその長女。キャロルにとっては姪に当たる。
   [The Letters of lewis Carroll Cohen 1978]


Mary Jean Rosalie Alice Hargreaves(1931-?)
Alice Liddell (後のMrs.Reginald Hargreaves)は3人の息子をもうけますが、そのうち2人は第1次大戦で戦死します。
残る息子Carylの子供。アリスにとっては唯一の孫..。
  [Victoria through the Looking -Glass F.B. Lennon. Simon and Schuster 1945
  [The Real Alice Amme Clark  Micheal Jpseph 1981]


Alice Hull (1863−?)
1877年、夏、イーストボーンンで出会うHull家の4姉妹の一人。一番キャロルと親しくなったのは次女のAgnes(1867−1936)であるが、Aliceはその4歳上。
  [The Diaries of Lewis Carroll by R.C.Green1953]


Alice Harers (Mrs. Morgan)
画家W.J.Morgan夫人か?日記にも出てくるし、キャロルの遺品には彼女の描いた水彩画、デッサン10点以上ある。
  [The Diaries of Lewis Carroll by R.C.Green 1953]
  [ Lewis Carroll’s Library Jeffrey Stern 1981]


Alice Hulme
牧師Samuei Joseph Hulmeの三女。1867年5月7日キャロルは写真をとっている。
    [The Letters of lewis Carroll Cohen 1978]


Alice Meynell ( A.C.Tompson)
キャロルの死後.キャロルを記念して子供病院にThe”Lewis Carroll'”Cot (ルイス・キャロル病床?*)を作るために基金を設ける際、呼びかけの記事をThe St. James's Gazetteに書いている。
*正式にはThe”Lewis Carroll'” Memorial ”Alice in Wonderland" Cot.
英国の詩人。
The School of Poetry (W.Collins Sons & Co. LTD London 1923)の編者。キャロルの詩も一編、The Walrus and the Carpenterを収めている。

  [ Obituries of Lewis Carroll 1998 ]


Alice Murdoch(1852-1881)
1856年キャロルは彼女の写真を撮っている。この写真の最も古いものとされており、アルバムの横に素晴らしい献呈の詩が添えられている。
  [LEWIS CARROLL Photograpker Hermut Gersheim Dover 1969 ]
  [The Letters of lewis Carroll Cohen 1978]


Alice Ottley(1864−1933)
高校の校長。キャロルは1892年11月28日、Worcester高校で100人の女生徒の前で話している。
 [LEWIS CARROLL Photograpker Hermut Gersheim Dover 1969 ]
  [The Letters of lewis Carroll Cohen 1978]


Alice Pratt
キャロルのファンらしい。キャロルの作ったアナロスチックが残っている。
    [The Letters of lewis Carroll Cohen 1978]


Alice Raikes (1862-1945)
叔父Skeffingstonの隣に住んでいた親戚筋にあたるRaikes家の娘。姪にあたる。1868年8月17日に初出。「鏡の国」にヒントをあたえた。
本人のキャロルとの出会いは1932年1月22日The Timesに書いている。その一部。「・・・で、、君もアリスなの。僕はアリスが好きだよ。ちょっと変わったもの見に来ませんか・・・」 詳しくは下記。
     [The Diaries of Lewis Carroll by R.C.Green1953   Vol..U p272]


Alice Strong
1863年10月10日キャロルは写真をとっている。
    [The Letters of lewis Carroll Cohen 1978]


Alice Shirley
Chist ChurchのCanon(僧会評議員)の一人Wallter Waddington Shirley(1828-1866)の娘。1864年4月19日キャロルは写真をとっている。
    [The Letters of lewis Carroll Cohen 1978]


Alice Shute
外交官Synge氏宅での演芸会で唄を歌っている。 1868・12・28
   [The Letters of lewis Carroll Cohen 1978]


Ellen Alice Terry (1847-1927)  
有名な女優で、シェイクスピア劇で数々の名声を博す。キャロルとの付き合いも深く、日記にも手紙にもよく出てくる。名前にAliceがあるのに気づかなかった。[ 04・11・14]


Alice Constance Westmacott  
彫刻家リチャード・ウエストマコットの娘
1864年キャロルは彼女の写真を撮っている。
    [LEWIS CARROLL Photograpker Hermut Gersheim Dover 1969 ]


Alice S.Wood
Edith Goodierとコンビで雑誌を出しており、自分達のことをThe Walrus and the Carpenterに擬していた。二人に対する手紙が残っている。
    [The Letters of lewis Carroll Cohen 1978]


Alice, Where Art Thou?  new
これはJ.Asher(1828-1869)作曲、W.Gernsey作詞の唄である。古書市で発行年の入っていないふるいHomeSongsという本を手に取ったら、冒頭にこれが出ていた。
ロマンティックな詩に愛らしい曲がついている。インターネットで調べてみると色々とあるようがここhttp://www.mutopiaproject.org/cgibin/piece-info.cgi?id=433で曲をお聞きください。1850年ごろの唄と思われ、キャロルが聞いた可能性がある。


Alice madam  new
これはシェイクスピアの「じゃじゃ馬馴らし」序幕第二場で酔っ払いのスライの台詞に出てくる。
元はAl'ceと表記されていたようだが、私の愛用するOxford School Shakespeare版にはAliceと表記されている。
私の出あったAliceの最も古いものである。キャロルは勿論知っていたはず。
なお、Al'ceという名はladyの名としては相応しくない(から滑稽)とThw New Cambridge版の注にある。


名前の意味

ハンプティ・ダンプティ 「お前の名前と用件を言ってごらん」
アリス アリスと言うんですけど・・」
ハンプティ・ダンプティ 「全く馬鹿馬鹿しい名前だね。して、意味は?
アリス 「名前に意味がないといけないんですか?
ハンプティ・ダンプティ 「勿論だとも」
                             ―「鏡の国」6章より

アリス「私の名前はねえ。古ドイツ語で「高貴」、ギルシャ語では「真理」という意味なの。元はAdalheidis と言ってね。オットー大王やイングランドではウイリアム4世の王妃の名前と同じなのよ。ハンプティ・ダンプティは半端で駄目という意味でしょ。そんな気がするわ。」

アリスのアイデンティティ(2)へ

★ALICE: From the Old German for "noble" and Greek for "truth." It was Lewis Carroll's "Alice" who journeyed through Wonderland and also stepped through the looking glass. Relatives: Alicia, Alise, Alison, Allison, Alyse, Alix, Alyce, Alexis, Alika, Aliki, Ali, Allie, Ally. Namesakes: Alice Liddell, Alice B. Toklas, Alice Roosevelt Longworth, ALICE ADAMS, Alison Lurie, "Kate and Allie."

http://www.parentsplace.com/pregnancy/babynames/dictionary?arrivalSA=1&cobrandRef=0&arrival_freqCap=1&pba=adid=13185251

Behind The Name    (名前の由来のHP  野口さんからの情報)

ADELAIDE From the Germanic name Adalheidis which was composed of the elements adal "noble" and heid "kind, sort, type". This was the name of the wife of Otto the Great, and also the wife of King William IV of Britain. A city in Australia bears this name.

(2005・4・18追記)


以下は直接にはキャロルに直接関係がありません。

Alice Campbell
我が敬愛する神話学者Joseph Campbell (1904-1987)の妹さん。
  [The Hero's Lourney-JOSEPH CAMPBELL on his life and work 1990 Harper & Row]


Alice Clayton 
Tarzan のお母さんの名前。(結婚前の姓はRutherford) 
       [Super Trivia Encyclopedia  1974]
 

Alice Walker (1944− )
10年以上前に読んだThe Color Purpleの著者。他の著書読む前に、この悲しい物語を再読したい。
  [The Color Purple Pocect Books 1985」


Alice B. Toklas (1877-1967)
ヘミングウエイ、フィッツゼラルド、ジョイス・・英語で書く作家が、パリでたむろしたのは、シルビア・ビーチのシェイクスピア書店とガルトルート・シュタインのサロンである。そのガルトルート・シュタインにぴったり寄り添って支えたのが彼女である。彼女自身料理の本も書いている。
私の好きな世紀末から1920年前後のパリ。
 [ 文献多数 ]


Alice Freeman Palmer (1855-1902)
「彼女は太陽を浴びるよう気にさせてくれた」と彼女の同僚の一人が言っていたいう記事があって、どんな人かと調べたら、アメリカの教育界で大変有名な人だということが分かった。
In 1892 she was named first dean of women at the new University of Chicago, a post she held until 1895. During that period she was also active in organizing the women's educational work at Harvard Annex (soon to become Radcliffe College) and its relationship to Harvard proper.
   [The Daily Study Bible John William Barclay 1975]


Alice Cunningham Fletcher(1838 - 1923)
キューバ生まれの人類学者で、ネイチヴ・アメリカンの歌や踊りを調査研究した人のようである。
歌は集団で生まれたものか、個人から発したものかの議論をしている下記の本に盛んに引用されている。
         [Poetic Origin and Ballad Louse Pound 1962]


番外  

* La Mansion D'Alice

高木登さんからブローニューの森にこんなお店がありましたよと、見せてくださった写真。

*クロッキーの会で御一緒の滝本さんの犬の名前

QUEEN ALICE 晴海トリトンの中にあるフランス・レストラン 03−5411^8218
  金子国義の絵が飾られている。

Alice in Wormland: Selected Poems
By Dorothy Hewett Edited by Edna Longley




偽者のアリスについては「電話帳の国のアリス」参照

[ 最終更新 05・5・13 ]
 
「不思議の国より不思議な国のアリス」目次
   Alice in Tokyo