「不思議の国より不思議な国のアリス」 | |
キャロルの日記・手紙の中の シェイクスピア |
Shakespeare in Carroll's diaries &letters |
Wakeling版によって補正中) 手紙(l)The Letters of Lewis Carroll ed. by Morton N. Coken Oxford 1979 |
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種類 d:日記 l:手紙 | |||||||
年 | 種類 |
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劇場・場所 | 感想・状況 | |||
1855/02/19 | d | Henry X | Fanny Kemble夫人の朗読を聞く。はじめての体験で、シェイクスピアの舞台も見たことがないと。 | ||||
1855/03/03 | d | Henry W | 読了。背景や衣装なしで子供だけでは退屈 | ||||
1855/03/13 | d | これから全詩を読みたい。順番として、シェイクスピア、ミルトン、バイロン、コーリッジ、ワーズワース | |||||
1855/04/23 | d | Othello | 一部読む。シェイクスピアの生誕・逝去日を記念して。 | ||||
1855/06/22 | d | Henry [ | the Princess's | キーン夫妻出演。Away with Melancholyと共に。 これまで見た舞台で最高。 |
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1855/06/26 | d | Henry [ | the Princess's | 親戚と再度見る。 | |||
1855/08/26 | d | Henry [ | 1時間、朗読。キーン夫妻の演技を聞いたあとに、神聖を汚す感じ。 | ||||
1855/09/21 | d | Henry W,X | the Lyceum | フォルスタッフはジョージ・ベネット | |||
1856/01/05 | d | Henry [ | ガーディナー僧正は一座の道化のトップが演じることになっていると、マシューの回顧録で発見。 | ||||
1856/01/16 | d | Hamlet ,Henry [ | the Princess's | 9才のエレン・テリーを見る。 | |||
1856/03/01 | d |
ミトフォードのパーティーでツイスの演じるマクベス、リチャードVを聴く。 | |||||
1856/06/16 | d | Winter's Tale | the Princess's | エレン・テリー出演。 | |||
1856/12/16 | d | Midsummer Night's Dream | the Princess's | パックをエレン・テリー | |||
1857/01/22 | d | A Midsummer Night's Dream | the Princess's | ティターニア、パックをテリー姉妹。 | |||
1857/04/23 | d | Richard U | the Princess's | 弟たちと一緒に。 | |||
1857/07/03 | d | Tempest | the Princess's | これまでの中で最高。エアリアルをケイト・テリー | |||
1857/11/28 | d | Tempest | the Princess's | エアリアルをケイト・テリー | |||
1858/01/21 | d | Midsummer Night's Dream | the Princess's | パックをエレン・テリー | |||
1860 | d | ドモリ矯正のためにシェイクスピアの一場を毎日朗読、これを長年続けた。(Green
p154) Isa Bowmanの回想録にも同様の記載あり(Companionからの推定、未確認)1886年以降のことになる。 |
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1863/10/02 | d | the Olympic | Hamlet,,Macbethなどから幽霊の出し物がある。 | ||||
1864/04/01 | d | Henry W Pt.1 | Drury Lane | ||||
1864/04/07 | d | Henry W Pt.1 | Drury Lane | ||||
1864/06/21 | d | Hamlet | the Lyceum | テリーはオフェーリア | |||
1864/10/28 | d | Cymbeline | Drurt Lane | ソコット夫人がロザリンド役。難あり。 | |||
1867/04/10 | d | AsYou Likt It. | the Haymarket | ||||
1869/12/28 | d | King Lear | Synge家での演劇会。 | ||||
1870/10/10 | d | Midsummer Night's Dream | the Queen | the Princess'sで見たエレン・テり−のパックほどでない。(観劇日は9月) | |||
1873/07/02 | d | King John | the Queen | ||||
1875/07/07 | d | Hamlet | Drurt Lane | Salviniによるイタリヤ語での上演。 | |||
1878/01/14 | d | ギルフォードから来た姉妹たちとブランドラムのマクベスの独唱会を聞きに行く。 | |||||
1879/01/07 | d | Hamlet | the Lyceum | テリーのオフェーリアは完璧。 | |||
1879/11/02 | l | アグネス・ハル宛。アグネスもアリスもハムレットやベニスの商人を読むと良いと思う。 | |||||
1879/11/24 |
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The Marchant of Vence | アグネス・ハル宛。アグネスとアリスを「ベニスの商人」に連れて行ってあげよう。あらかじめ読む読んでおくと良いと思う。 | ||||
1879/12/31 | l | The Marchant of Vence | ヘレン・フィールデン宛。意見を求める。 | ||||
1880/01/10 | d | The Marchant of Vence | the Lyceum | アグネス・ハルを連れて。テリーはポーシャ、アーヴィングはシャイロック。 | |||
1880/01/12 | l | The Marchant of Vence | エレン・テリー宛。シャイロックの改宗を迫る判決文への修正意見など。 | ||||
1880/01/12 | l |
The Marchant of Vence | アグネス・ハル宛。上記修正を申し出たことなど。 | ||||
1881/01/13 | d | Twelve Night | the SimpsonでTwelve Nightを見る。 |
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1881/7/24 | d | 課題の一覧表にシェイクスピアを読むことを掲げている。 | |||||
1881/10/06 | d | 上記のフォロー。読んだ作品。Richard V, Coriolanus, Cymbeline, Two Gentlemen of Verona | |||||
1881/11/19 | d | Clerendonでホランド兄弟のマクベス朗誦を聞く。 | |||||
1882/03/13 | l | Mrs.Richards宛。 Bowdlerising Bowdler absolutely fit for girlを計画。どの作品を収めて欲しいかのお母さんたちの意見欲しいので、相応しい人を挙げて欲しい。 | |||||
1882/03/15 | d | BradramのSelections from Shakespeareを受け取る。私の考えている「少女自身のシェイクスピア」が無用のものになるかと思ったが、その修正は私の考えているほどのものではない。 | |||||
1882/03/14 | d | エヴァンス夫人と計画中のGirl's Shakespeareについて話す。 | |||||
1882/04/05 | d | 女性の友達に少女に相応しいシェイクスピア作品の選定を依頼する回章を送った。 | |||||
1882/04/19 | l | リード夫人の手紙。協力を辞退。 | |||||
1882/11/11 | d | Much Ado About Nothing | the Lyceum | テオ・ヒーピーを連れて。テリーはベアトリス アービングはベネヂック | |||
1883/01/06 | d | Much Ado About Nothing | the Lyceum | 前よりよくなっている。 | |||
1883/03/15 | d | Much Ado About Nothing | the Lyceum | ルーシー・アーノルドを連れて。彼女には初の観劇。以前示唆しておいた通り、ヒーローの2回の失神は1回となっていた。 | |||
1883/03/20 | l | Much Ado About Nothing | エレン・テリー宛て。ルーしーの反応。「から騒ぎ」のHiro-ic puzzle | ||||
1883/05/22 | d | ロイド嬢と朗誦会へ。マクベスのsleep-walkingの場が良かった。 | |||||
1883/11/14 | l | Tempest | アリス・クーパー宛。「少女自身のためのシェイクスピア」の協力申し出に対してお礼。ヤング嬢(Charllote Mary Yonge 1823-1901)が既にやっているので、企画は断念。しかし、彼女の手を出していない作品は未だ余地があるので、それを手がけるときはよろしく。テンペストに取りかかっている。 | ||||
1883/11/19 | l | エーテル・アーノルド宛。「ベニスの商人」に出るエーテルへ意見。(出演劇団は一年後、オックスフォード大演劇協会となる) | |||||
1883/12/07 | d | The Marchant of Vence | Philothespian協会の「ベニスの商人」でポーシャ役のエーテル・アーノルドを見る。予想以上の出来。 | ||||
1883/12/8 | d | The Marchant of Vence | Philothespian協会の「ベニスの商人」でネリッサ役のエーテル・アーノルドを見る。よくやった。 | ||||
1884/02/15 | d | 私のSchoolroom Shakespeareに協力を申し出ているクーパー嬢に会う。 | |||||
1884/07/05 | d | Much Ado About Nothing | the Lyceum | 743回(最終回)を見る。 | |||
1885/02/21 | d | Hamlet | the Princess's | 楽日。 オフェーリアはイーストレイクで、エレン・テリーほどではない。 | |||
1885/03/29 | d | Tempest | 課題は一つは「少女自身のためのシェイクスピア」。テンペストに着手している。 | ||||
1885/04/13 | d | アーミテイジ夫人が「少女自身のためのシェイクスピア」への協力の意向を示す。 | |||||
1887/05/28 | d | The Marchant of Venc | the Lyceum | エレン・テリーとアーヴィングはいつも良い。 | |||
1887/06/04 | d | The Marchant of Vence | the Lyceum | テリーはポーシャ、アーヴィングはシャイロック。 | |||
1887/06/09 | l | エレン・テリー宛。エーテルから私の「ファウスト」の評が貴方を悲しませたことを知りました。お詫びします。連れて行った子は「こんなに面白いのは生まれて初めて」と言っていました。 | |||||
1887/06/18 | d | Much Ado About Nothing | he Lyceum | エレン・テリーに椅子席を頼んだが取れず、ボックス席で見た。 | |||
1888/08/13 | d | Midsummer Night's Dream | 野外劇 | ベン・グリート一座 | |||
1888/08/20 | d | AsYou Likt It. | Cliftonville Hotel | ||||
1888/09/06 | d | Twelfnight | Devonshire Park | ベンソン一座 | |||
1888/09/14 | d | Hamlet | バイオレト・バーネスがオフェーリア。 | ||||
1889/03/21 | d | Richard V | 「リチャードV」にヨーク公役で出ているイザから来信 | ||||
1889/03/28 | d | Richard V | the Globe | イザ・ボウマンは良くやった。 | |||
1889/04/24 | d | Richard V | the Globe | スチュワード・コーリングウッドを連れて。 はねてから、ボウマン一家とウオータールー橋まで歩く。 |
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1890/01/04 | d | Midsummer Night's Dream | the Globe | ||||
1892/05/14 | d | Henry [ | the Lyceum | エレン・テリーとアーヴィング。 | |||
1892/08/17 | d | The Marchant of Vence | ベンソン一座 | ||||
1892/12/03 | d | King Lear | the Lyceum | テリーはコーデリア、アーヴィングはリア。 | |||
1893/06/05 |
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The Marchant of Vence | ゲルトルート・トムソン宛。次の土曜日「ベニスの商人」見に行きませんか? | ||||
1895/06/08 |
l | The Marchant of Vence | バイオレット・ドジソン宛。「ベニスの商人」見に連れて行ってあげよう。 | ||||
1895/06/29 | d | The Marchant of Vence | アグネス・ウイルソン、エーテル・ロウエルと観劇。 | ||||
1895/07/08 | l | The Marchant of Vence | エーテル・ロウエル宛。 「ベニスの商人」シャイロック判決の場への意見。 |
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目次へ | the Princess's | 1840年、劇場に改装、1850年チャールズ・キーンが運営権を握り、もっぱらシェイクスピア劇を上演。1880 年焼失、翌年再建。 |
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the Lyceum | エレン・テリーはこの劇場で、アービングと共に、1878年以降20年以上にわたって、シェイクスピア劇を演じ、ヒロインとして、名声を博し続けた。 | ||||||
最終更新日2014・9・20 |