MY FAIRY 1845 | ぼくの妖精 |
I have a fairy by my side Which says I must not sleep, When once in pain I loudly cried It said "You must not weep" If, fullof mirth, I smile and grin, It says "You must not laugh" When once I wished to drink some gin It said "You must not quaff" When oncea meal I wished to taste It said "You must not bite" When to the wars I went in haste It said "You must not fight" ”What may I do?” at length I cried, Tired of the painful task. The fairy quietly replied, And said "You must not ask" Moral: "You mustn't." |
嬉しくなってニコニコしたら あるとき飯を食おうとしたら 我慢できずについに訊く |
教訓については公爵夫人の教訓を参照ください.。 「禁止」はアダムとイブやモーゼの十戒の世界にまで遡ります。ヴィクトリア朝の教育を反映しているとも言えますが、このことを強く意識したところに私はキャロルが自然児であったのだと感じます。 同時期の作のRules and Regulationsはこの教訓をナンセンス化しようとする動きが見られます。 |
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Punctuality 1845 | 時間厳守 |
Man Naturally loves delay, |
ぐずぐずするのが大好きで 延期、遅滞は人の常 一日延ばしに先送り 出来ればいつも期限過ぎ 時間はいつもきっちり決めて 時間が来たら、そこに居れ 半時間後に夕食ならば 時間の前に着いておれ 教訓: |
「大変だ、大変だ。遅刻だ!」という白兎によって、アリスのアドベンチャーの火ぶたが切られますが、キャロルの時間へのこだわりはアリスの物語全編を貫いています。「時間」を自由に出来た帽子屋は拍子を取り違え「時間」の気を損ねて永久に6時でいなくてはならなくなりました。キャロルには時間についての強迫観念があったように思います。(誰でもそうでではないでしょうか?) 私はよく汽車やバスに乗り遅れる夢を見ました。現実にも遅刻の多い人間です。人生で遅れるという経験は普遍的なような気がします。 |