01・08・06
9月は新学年のスタート
ロンドンは秋の澄んだ空気が心地よく感じられるようになりました。今日(9月5日)から息子と娘の学校が始まりました。二人の通うアメリカンスクールは9月が新学年のスタートなので、娘は9年生、息子は12年生です。英国の学校も9月が新学年のスタートです。どちらも秋学期、冬学期、春学期の3期制をとっており、秋学期と冬学期の間にはクリスマス休暇、冬学期と春学期の間にはイースター休暇がそれぞれ2週間ほどあります。英国の学校ではこれに加え、それぞれの学期の中間に「ハーフターム」という1週間、あるいは2週間の休みがあります。英国の学校の夏休みは、日本の学校とほぼ同じぐらいの長さです。アメリカンスクールは夏休みが3ヶ月近くと長いのですが、ハーフタームがないので、英国の学校と授業日数はほぼ同じといえるでしょう。
初めて英国の学校に子どもたちを通学させたときまず驚いたのは、新学期初日からしっかり授業があったことです。日本だとまず初日は始業式だけ、その後もクラスの係り決めなどがあって徐々に授業が始まったと記憶していたので、びっくりしました。現在通学中のアメリカンスクールも同様です。新学期が始まった途端、勉強の毎日です。
日本の学校は行事が多く、その練習や準備のため授業時間が割かれていると思います。秋なら文化祭、体育祭などビッグイベントが多く、実際の授業日数は少なかったように思います。アメリカンスクールには、日本の文化祭、体育祭のような全校一斉の行事はほとんどありませんが、スポーツ、文化関連などの課外活動は非常に盛んです。このような活動はすべて放課後に行われるので、6時、7時頃まで学校に居残るのは日常のこととなっています。音楽や演劇関係の発表会はだいたい夕方7時頃から行われます。スポーツの対外試合は週末に組まれることが多く、学校の代表チームに選ばれると、ヨーロッパのどこかの都市で開催されるインターナショナルスクールの大会に、1学期に一度は参加することになります。これはだいたい週末を利用して行われますが、金曜日の授業に影響することもあり、そんな場合は参加する生徒が自分の責任で授業の遅れた分を取りもどさなければなりません。これ以外にダンスパーティーなどの社交的な行事も、夜7時から11時ぐらいまで学校を会場に行われます。学校側では夜遅くまで続くいろいろな活動に対応できるよう、専門の警備員を配して、生徒の安全をはかっています。
日本は祭日が多く、学校が休みになってホットできる時がありますが、こちらではそれがほとんどありません。学期中に祭日で学校が休みになるのは、英国では1年に2度だけです。学期中の授業密度は日本に比べて大変濃いと思われます。そんなわけで息子と娘も、長い夏休みが終わって新学年が始まった今、クリスマス休暇まで一気に駆け抜けるしかありません。なんとか健康で毎日を過ごしてほしいものです。昨年息子は運悪く牡蛎にあたって学校を2日欠席しました。その間に授業ではロンドン博物館への見学が実施されており、まだふらふらするカラダでやっと登校したら「この週末に自分で博物館見学をしてレポートを提出するように」と担当の先生から申し渡され、ガックリして帰ってきました。今年は元気に通学し、課外活動も昨年より楽しんで参加してくれることを願っています。