『聊斎志異』目録
       
         第15巻


聊斎志異はもともと12巻で、13巻以降は補遺集ともいうべきもの。出来の良くないものが多く、柴田天馬がこれらを分散させた理由も次第に分って来る。
角川
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読了日 物語への手引きと評(私のコメント)   分類 中国古典文学全集
 15  念秧  2   2023/2/21  長編:冒頭に異史曰く、鬼?,(キイキ)、俗に
念秧(ごまのはえ)で、旅人騙す人を指す。二つの話からなる。
(1)同郷の王の子、巽が都の偉い先生に会いに行く道中の出来である。最初に黒い驢馬に乗った張という男に会う。次に白い驢馬に乗った許、次に、綺麗な驢馬に乗った少年と出会う。下僕はごまのはえに用心して注意を怠らない。読者はいつ騙され災難に遭うのかハラハラしながら読む。
(2)呉は妻を失って独り身、30才。そこへ王という秀才がやって来て友達になる。狐で人からは見えない。旅にも付いてくる。都に行った帰り道、黄という男と道ずれにな?る。宿で史という少年に出会い、3人で酒を呑む内に、賭博へと進む。取り締まりの警官?の捜索に遭う。・・・話は複雑。
【評】旅先での賭博、美少年、女にはご用心。狐の友人がいると有難い。
人   たかりの奇談
   武孝廉  8  2023/2/21  石は武孝簾(武の科挙に合格した者)で、いい役に就きたいと思って、金を持って都に向かったが、徳州で思い病気にかかった。下男は金を持って逃げるし、船頭は海に投げようとするところへ、女人の舟が、近づいてきて、石を引きっとってくれる。女は、40才くらい。女は「あなたは死にそうだが、救う薬を持っている。治ったらその恩を忘れないでくれ」という。
女の丸薬を呑むと、病気が治る。女は結婚してくれとという。石は30歳、妻を亡くしで数年経つので、女と夫婦になる。女の金を持って、都に出て、良い役にありつくのだが、出世してみると、妻が相応しないように思えて、王氏の女を貰う。・・・話はこれから発展。
【評】出世した男が糟糠の妻を棄てるという話はよくある話。末路は当然の結果と言うべきか?
狐   狐に見限られた男
   閻王  7  2023/2/20  李久常という男がある時、野で酒を飲んでいたら、旋風きた。旋風は物の怪がいるからと、地に酒を撒いて祭った。しばらく、すると召使がとある屋敷に案内する。李は何かの間違いだと思ったが、屋敷の主人は閻魔さまだった。手足が釘付けにされている女がいるので、よく見ると李の兄嫁だった。彼女は悪い出来物ため、1年余り床に伏していた。
李は、理由を聞き、許しを請う。・・・

【評】天馬訳は言葉を多く補って訳しているので、読みやすい。
鬼   嫉妬の報い
   布客  8 2020/11/4 布を商っているある男が、旅の途中、占い師に占ってもらうと、大凶と出て、早く帰れと言う。道中、短衣の人と道ずれとなり、仲良くなった。仕事を聞くと、冥府の使いで、勾留する人の名簿を見せてくれるのだが、そこに男の名があった。多くの人を勾留するので、後回しにするから、帰って、後の整理をするようにという。
【評】道中、たびたび奢ったのが、良かったのか?
鬼   旅は道連れ
   農人 2020/11/4  農夫に妻が陶器に飯を詰めて持ってくるのだが、夕方食い残しの粥が狐に食べられていることがわかった。ある日、狐が器に首を突っ込んでいる所を後から打ったら、器を付けたまま走ったが、転倒して器は割れ、狐は逃げた。
数年後、大家の娘に狐が憑いて困っていた。娘は、狐を煽てて、あなたには怖いものはないでしょうと言うと、狐は、かっての農夫の話をするのである。その話を聞いた父親が農夫を探し当てて、狐を追い払う話。
【評】何となく明るい話。
狐   狐の苦手
   長冶女子 7   2020/11/6 陳氏には美人の娘があった。それを見た道士が目に付けて、術を掛けるのである。
【評】奇妙な筋書きである。術が珍しい。
鬼   怨霊裁判
   土偶  2020/11/6  馬は王氏の娘を娶とり、睦まじかったが、若死にした。娘は両親や姑の再婚の勧めを断って、夫の土偶を作って、朝夕参っていた。
ある夜、寝ようとしたら、土偶は夫の生きた姿となって現れ、床を共にし、一子が生まれる。
【評】娘の一途な気持ちと、幽霊となって帰ってきた夫。その子はどんな子か?
鬼   亡霊の子
   黎氏  7  2020/11/6 謝は道楽者、30過ぎで、妻は1男1女をの残して亡くなっている。後妻のなかなか見つかれない。
ある日、山道を歩いている、後ろから若いきれいな女が来るので、これを手籠めにて、妻とする。
【評】気味の悪い結末。
物   好色の戒め
   柳氏子 8    2020/11/6  柳は40過ぎで子が出来たので、溺愛した。その子はわがまま三昧、最後に残った驢馬まで殺させる始末。それでも死んでしまう。
泰山へ参拝に行った村人が、その子に会う。
【評】不愉快な話。
鬼   金の恨みは
   上仙 1   2021/3/6  友人の高季文と旅に出て、宿でその友人が病気になったので、名医(狐)の所に行く話なのだが・・・
【評】文意不明
狐   狐下ろし見聞記
   侯静仙 7   2021/3/6 静仙と号する仙人の猿が、老人に乗り移っている。
病気になった祖父のためにそれに会いに行く。
物   猿神
   郭生 7   2021/3/6  郭秀才の家は狐がついていて、勉強の本や書き物に墨を塗られる。そんなことが何時までも続くのである。友人に話すと、狐が墨を塗るの一種の添削で、狐は先生だという。やがて、科挙にも合格する。
【評】科挙の最初の郷試は2段階であったことが分かる。
狐   狐の添削
   月m梅
シヨウシバイ
 8  2021/3/13  倹i士の所に同郷の二人の秀才がやって来て話をしているうちに、故郷の高東海という人の消息を聞くと、20年前獄死したという。撃ヘその年に生まれている。
【評】他に2篇ついている
鬼   思い出した前世
   圏ユ?
ショウリンシ
8   2021/3/13  娘が未婚の時、占い師がこの子は刑罰を受けると予言する。その通りになる。 人   じゃじゃ馬退治
   単父宰
ゼン
7   2021/3/13  父が若い後妻をもらったので、二人の子が、酔ったスキに父の睾丸を切ってしまう。
他の話は、嫁を一月余りで追い出した。嫁の親が訴えが、夫は理由を言わない。
【評】二つの裁判は同じ知事が裁く。
人   洒落た知事
   閻羅こう 7   2021/3/13 死んだ父親が夢に出てきて、地獄でひどい目に会っているので助けてくれ、明日、魏という役人が来るからよく頼んでくれという。果たして、翌日魏来たので頼み込む、地獄の様子まで見るという話。
【評】小編ながらこころ沁みる。
鬼   閻魔死す
   顛道人 6   2021/11/11  顛道人は蒙山寺に住んでいて、時々、訳の分からぬことを叫び、石を炊いて食べた。重陽の日に村のお偉いさんが山に登って宴会を開いき、この寺の前を通ると、顛道人がはだし、ぼろ服、ぼろ傘で現れ、お偉いさんを揶揄った。お偉いさんは道士を懲らしめ、傘は敗れるのだが、それがm鷹に変化し、柄は大蛇に化ける。これを見た男が幻術だいうのだが、・・・
【評】その男の末路が面白い。
 神  瘋癲道士行状記
   鬼令  1  2021/11/11  展先生は酒飲みで、馬で帰ってくると、子路をまつる寺の周りを走らせた。そこの柏の木に頭をぶつけて死ぬ。行商人が古寺に止まっていると、4,5人の人が酒盛りをはじめ、漢字を使った遊びを始める。展先生も参加。
【評】これは漢字圏の人でないと出来ない遊びである。翻訳は不能。例えは」田は中に十は詰まっているが、十を押し上げると古になる。こんな頓智を順番に言い合うのである。
 鬼  幽霊の戯れ唄
   閻羅宴 7    2021/11/11  邵(しょう)は貧して親孝行。母親の誕生日に用意したご馳走が消えた。母親は邵が嘘をついていると疑った。科挙の受験のため、借金をして、向かう途中、立派な家に招かれて、ご馳走になり、お金まで貰った。閻魔様で、かって、部下が母親の誕生日のご馳走を食べたお返しだという。貰った金は半分残り、邵はそれで親孝行をした。
【評】科挙に合格したか不明。
 鬼  閻魔の返礼
   画馬  5  2023/2/10 貧乏な崔の所にある日、馬が來る。尻尾が焼けている。その馬に乗って、久しく会わない晋にいる友人に会いに行く。その馬を晋王は欲しがるが、持ち主が現れる思い、売らなかったが、半年も断つので800金で売り、別の馬で帰国する。
話は後半が面白い。

【評】画から飛び出して來るというのはよくある話だが、この絵の画家は子昂とあるが、ひょっとしたら唐代初期の詩人、陳子昂の作かもしれない。
物   名筆画馬を走らす
   放蝶 5    2023/2/10  王ト生という知事は裁判の板金として、蝶納めさせて、喜んでいた。その蝶の仕返しの話、
獄官の于重寅(うじゅういん)が太守の所に、馬に、爆竹を付けて献上する話。
【評】 異質な2つの話は一緒になっているか分からない。
物   蝶の仕返し
   鬼妻 4   2023/2/10  仲の良かった妻が死んで、悲嘆に暮れていると、ある夜、妻が、閻魔様の許しを得て帰ってくる。一年余りそんな状態でいると、親戚のものが再婚を勧める。新婚直前に、亡妻に打ち明けると、彼女は怒り、新婚の床に現れ。
【評】哀れな亡妻の挙動。
 鬼  幽霊妻の深情
   医術 4   2023/2/11 貧乏人の張は、道士に医者になれと進められて、学は無いが、在り来たりの薬物を集めて、露店で売っていた。その地方の知事が喘息で、医者を探していた。そして張を召喚した。張も喘息で苦しんでいて、山道を通って行く際、喉が渇いてたまらなかった。野菜を洗っていた泥水を貰って飲むと喘息が治った。
知事の治療にもその方法を用いて成功し、以降、医者として財を成す。
別の話。韓という名医の若い頃の話。宿を借りた息子の死にそうなのを、自分の体の垢を丸薬として与えたら治った。
【評】2話。切羽詰まって与えた、いい加減の薬で治った。
 人  とかく医者というものは
   夏雪  5  2023/2/11  蘇州で夏大雪が降って、愕いて、神に祈った。神が言うには、最近は皆、大を付けて呼んでいるのに、わしには大がないと。みなが「大老爺」と呼ぶと、雪は止んだ。神も諂いを好む。河南での大雪の時は、住民が諂う知らず、被害が出た。
【評】異史曰くで、諂うことの最近の事例を挙げており、天馬はそこまで訳している。
 神  夏雪も諂いに融ける
   何仙  1  2023/2/11  コックリさんのような占いを?(けい)と言い、そこに現れる神様は自らを何仙といった。運命より、文章を論じたり、詩を作ったりするのが得意で、帰依する人が多かった。文章の力と試験施成が釣り合わないことが起きた。・・・李という人物の例を何仙が調べる。・・・
【評】朱文宗という大家の下での試験がどんなものだか分らない。占い主のことは出てこない。
 神  狐狗狸の見識
   ?令(ロレイ) 8   2023/2/13  宗国英という知事は、貪欲、暴虐、就任後100の間に58人も殺した。突然、「我罪當死」と叫んで死ぬ。
【評】冥途の役人が見ていたからだというが・・・
 人  亡霊の抵抗
   河間生 4   2023/2/13  生の(家の前の)広場には、麦わらが山と積んであって、その中に洞穴があって、狐(老翁)が住んでいた。老翁が生を招待してくれて、ご馳走してくれた。老翁が、毎夜出ていくので、理由を聞くと友達に呼ばれているのだという。生がそこへ連れて得行ってもらうのだが・・・
【評】生が反省するところが面白い。
狐   狐の馳走
   杜翁  2  2023/2/13  杜という老人が、友達を待って、壁の所で座っていると拘引状も持った男がやって引き立てて、役所に連れていかれた。
冠を被った男が出てきたが、なんと、知人の張だった。張は「何かの誤りだろう。調べてくるから、そこを動くな」と言って出て行った。長く戻ってこなかったが、拘引した男がやって来て誤りだったと言って返してくれる。途中6.7人の美し娘にあって、付いて行く。・・・
【評】リアルに描かれていて聊斎志異らしい。
 人  不良老人豚になる
   林氏 2    2023/2/13  戚は道楽者で、妻林氏は美しく賢い女だった。北から攻め入った兵士に連れ去られて、途中、犯されそうになったのを、受け入れたふりをして、兵士の刀で自害した。戚が家に担いで帰り介抱しているうちに生き返った。「もうお前に背くことはすまい」と誓った。妻は首が引きっつっていつも左を向いているようだった。
数年過ぎた。貞節となった戚と子の出来ない妻の工夫が始まる。
【評】誓いを守る事の強さが、よく出ている。妻も偉い。
人   妻の鑑
   大鼠 2   2023/2/16 猫程も大きな鼠が居て害を及ぼしていた。それを退治するために、舶来の白猫が使われる、その猫のとった行動とは?
【評】注に左伝を引く
 物  猫の妙計
   胡大姑  8  2023/2/16  岳の家に住む狐の悪さが続く。ある時は、寝て居る夫婦の着物を剥ぎ取ってしまう。岳は悪戯しないで、娘になって欲しいというと、狐は年上だから、娘にはなれないといううので、岳はお姉さんなってくれというと狐は承諾する。胡大姑と呼ぶことにした。
更に悪戯が続き、息子の嫁を追い出して、自分を嫁にして欲しいという。
李というまじない上手な人に退治を頼んだ。
【評】結末が面白い。本当にあった話なのかな?
狐   狐も金蔓
   狼  三則  1  2023/2/16 屠(にくや)が狼に追跡される話。3題。
いずれも切り抜ける。
物   狼の鬼門は豚殺し
   薬僧 8   2023/2/16  旅の僧が日向ぼっこをしているのが薬売りに似ているので、戯れに、「強壮剤を売るのかね?」と入ったら「弱いのを強く、細いのを太く・・・」というので買った。
米粒ほどの丸薬を呑むと効果覿面。欲を出して、僧のスキをみて、2,3丸盗んで呑んだら、・・・
【評】結果は想像どうり。
人   薬もほどほど
   太医  2  2023/2/20  孫は、小さい時父を失い母に育てられ、進士となったが、母は亡くなっていた。「偉くなって、身内の者にも位を授かる誥命をもらって、母の苦労に報いたい」と言っていたが、病気になった。友人に太医がいて、呼びにやったが間に合わず死んだ。後で駆け付けた
太医が復活させるのだが・・・・
【評】誥命という制度があるのをはじめて知った。
人   熊は禁物
   農婦  3  2023/2/20  男勝りの婦人の話。産後も直ぐ重い甕を背負う。
友人の尼の不品行を許せない。
人   女伊達
   郭安  7  2023/2/20  間違って、息子を殺された父の訴えに対する奇矯な判決。 5行  人  奇妙な裁き
   査牙山洞  6  2023/2/20  査牙山に洞窟があって、9月9日の節句に、酒を飲んだ男3人が探検に入る話から始まり、何度も探検が行われるが、結局何もわからず封鎖される。
【評】何か佳境があったであろうにと期待だけ残っている。
 人  鍾乳洞の怪
   義犬 3   2020/10/30  ある商人が、舟を雇って帰りに、堤に、肉屋が犬を引いてゆくのを見て買った。舟の船頭は実は泥棒で、商人の豊かな荷をみて、これを殺して湖に投げ込むのである。
【評】犬の報恩物語。14巻にも義犬あり。
 物  忠犬
   楊大洪  7  2020/10/30  楊大洪(進士)の若い時の話。自分では出来ると思っていた。科挙の試験の結果の告げる者が来たとき、食事中で、物を口に入れたまま応対、自分の名がないのに驚いて、喉に詰まらせてしまい苦しむ。皆が再試験行くように勧めるが金がない。皆が金を集めてくれ行くことになるのだが、夜夢を見る・・・・
【評】誤嚥の話。出てくる道士が面白い。話には出てこないが、合格したことは主人公の名前で分かる。
 人  俗なればこそ
   張貢士  5  2020/10/30  張貢士が病気で仰向けに寝ていると、自分の心臓から、半尺ほどの儒冠儒服の男が出てきて、俳優のように、歌を歌うのであった。自分の知っている通りの歌い方であった。
【評】4行。
 人  芝居する分身
   丐仙
カイ
 5 2012/6/2  医術を良くする高が、行き倒れの乞食を世話する。乞食は次第に回復するとともに酒肉も要求するようになる。あることからこの乞食kが仙人と分かり、この仙人のお礼のもてなしが続く、・・・
【評】仙人の宴席の描写が華やか、仙界では仙人が碁を打つものらしい。いやみのない一篇。明治書院の中国古典小説選10−(2)の読み下しで読んだ。
 人  乞食仙人と浦島
   耳中人  5 2020/10/30  同郷の秀才譚が道術の修行をしており、ある日坐禅をしていると、耳の中で蠅のような小声で「あってもいいよ」という声がする。目をあけると声は止む。それに答えて見ると、3寸ほどの小人が出てきた。
【評】聊斎志異らしい話。
 物  耳の中の男
   咬鬼  5  2020/10/30  男が昼寝していると、喪服を着た女がやって来て妻の部屋へ向かっていった。隣の人にしてはおかしいと思っている所に戻って来て、狸寝入りしている男の上に乗っかって、男の顔を嗅ぎまくるのである。
【評】不気味な短編
鬼   噛みつかれた幽霊
   捉狐  4  2020/10/30  著者の親戚の肝っ玉な太い男の話。昼にしていると、猫ぐらいに動物が近寄って来て、足先から次第に登ってくる。男はいきなり捕まえ、夫人で帯で縛る。「お前は化けるのが上手いと聞いているが、目の前で化けて見てくれ」と言うと、・・・
【評】さすが狐
狐   縛られた狐
   斫蟒
シャクトウ
 4  2020/10/30  樵の兄弟が深山で大蛇に出合い、先に歩いていた兄が飲み込まれるのである。足を引っ張って懸命に助ける。・・・
【評】リアル
 人  うわばみ退治
   野狗 2   2020/11/2  清の初めに動乱期である。大軍が進軍してくるので、難を避けて死体の中に死んだふりをする。軍の去った後死体が起き上がる。そこに獣首人身の怪物が、死体の脳みそまで食べる。男は石で思い切り打つ。
【評】リアル
 鬼  人犬
   狐入瓶 3  2020/11/2 狐に憑かれた女が狐を甕に閉じ込める話。  狐  甕につめられた狐
   干江
8  2020/11/2 父を狼に殺された16歳の少年が復讐する話。武器は鉄錘
【評】リアル
 人  子江少年の仇討
   真安女 6   2020/11/2 6,7歳の少女が、許嫁の家に引き取られ、1,2経って子供を産む話。
【評】3行
 人  幼い母
   焦螟
ショウライ
4  2020/11/2  董黙庵という役人の家に狐がついて、瓦礫を雹のように降らす。住まいを変えて同様。道士焦螟の力を借りて退治する話。
【評】弱い術から次第に強い術を使うのが面白い。
狐   狐西に帰る
   宅妖  1  2020/11/2  妖怪の出る家の話、2題。
【評】珍しい妖怪だが幻覚かも知れない。
 物  お化け屋敷
   霊官 4   2020/11/2  道教の寺で吐納の術をに熱中している道士とたまたまその寺に仮寓していた老人も同好の士となった。とことが、祭りの際、いつも老人が10日ほど姿を消す。実は老人は狐で、祭りの清め祓いに耐えられないからだという。ある祭りのあと、長く帰ってこなかったが、突然帰って来てその理由を述べる。・・・
【評】良い狐。
 狐  物臭狐

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