『聊斎志異』目録 第14巻 ![]() 蒲松齢は、19歳で県試、府試、院試を首席で合格し、生員(秀才と呼ばれる)となり、科挙の受験資格を得るのだが、20歳過ぎて、この第一関門、郷試で何度受験しても出来ないと不幸にあう。生涯受験し続けたと言われるが、その生活はどうだったのであろうか?『聊斎志異』の作者の生涯の謎は多い。 前野直彬『蒲松齢伝』秋山書店1976年は 彼のどのように生計を立てたのだろうか? 『聊斎志異』はどのように作られていったのか? 子供は?奥さんは? 版本のどんなものがあるか? こんなことをとても易しく、紹介してくれる。 ただし『聊斎志異』の内容についての分析はほとんどない。 |
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巻 | 題 | 角川 文庫 巻数 |
読了日 | 物語への手引きと評(私のコメント) | 分類 | 中国古典文学全集 |
14 | 臙脂 | 1 | 2020/9/4 | 牛医の娘、臙脂は、妻を失い喪中の鄂を見初め、恋病となる。近所の王氏の妻が仲を取りもとうという。王氏の妻には宿という男がいて、夫の留守にはやって来る。宿はその話を聞き、夜、臙脂に言い寄るのであるが、不成功。臙脂の履を奪って帰る。ところがその履が無くなるのである。一方、毛という男がその履を拾い、さらに宿と王の妻との話を聞き、自分が臙脂の所へ忍んでいくのである。所が、臙脂の父親に見つかってそれを殺してしまう。・・・・・裁判の場が続く 【評】面白い長編。裁判の様子、判決文がどんなものであったか少し分かる。臙脂が恋したばかりに、多くの人間の運命を変える。 |
人 | 名裁判 |
雨銭 | 6 | 2020/9/2 | ある秀才の所にあまり風采の上がらぬ老人が訪ねてきた。狐仙と名乗るが、話してみると、高い教養である。しばらくして、秀才は貧乏なので金が欲しいというと、十数銭を元手にすればよいというのだが、密室で育十百万銭の銭をを降らしてくれる。秀才は大喜びしたのだが・・・ 【評】狐も俗気を嫌う。 |
神 | 銭の雨 | |
隻灯 | 7 | 2020/9/3 | 魏は大家の生まれだが、家が傾いて勉強できなくなった。20歳の時諦めて、妻の実家の酒屋をやっていた。ある夕方、2回で一人いると、何処からとなく、二人の腰元が灯をもって、その後に少年が女を導いてやって来る。若者は「妹は君と前世の縁があるので連れて来た」と言って美しい女を残して去る。それから、女との楽しい夜が続く。半年して妻の下に帰るがある晩、また女が現れる。・・・ 【評】詩情ある一篇である。 |
狐 | 2つの提灯 | |
妾撃賊 | 1 | 2020/9/2 | 金持ちの男が妾を一人抱えていた。妻は妾をよく打ったが妾はそれに従った。ある夜、5,6人の強盗が押し寄せるのだが、妾が天秤棒でたたき出してしまう。 【評】よくできた妾である。父は槍棒術の師範。 |
人 | 強盗を撃つ妾 | |
捉狐射鬼 | 5 | 2020/9/3 | 李著明公という人は怖れを知らぬ人である。親戚の家でお化けの出る楼閣で止まった時の話。次に、ある屋敷に間借りしたときの話。いずれも、幽霊や狐は退治できなかったが、その後で亡くなった。 【評】主人公の兄は、蒲松齢の親戚で直接聞いたと。描写が細やか |
人 | 狐と幽霊をやっつける | |
鬼作ヱン | 7 | 2020/9/3 | 杜秀才の妻は病気で伏していたが、9月9日節句に友達と祝うため出かけようとしたとき、急におかしくなった。うわごとを言うのであるが、亡くなった岳父が乗り移っていたのである。 なぜ来たのか、妻の命を救うためという。・・・病状が変わって3日後、またおかしくなる。今度は岳父は冥界での料理の手伝いをして欲しいという。・・・ 【表】話は2段構えになっている。妻の病が治ったかどうかは不明。 |
鬼 | 冥途の料理 | |
閻羅 | 5 | 2020/9/2 | 時々死んでまた生き返るという二人の男の話。 【評】冥途でも役割がある。 |
鬼 | 閻魔 | |
寒月芙蓉 | 8 | 2020/9/6 | 風来坊の道士で幻術をよくするので、次第に、上流の役人たちの宴席にも招かれるようになる。ある日、道士は日頃の返礼として役人たちを招待する。役人たちが来てみると、何の準備も出来ていない。それから、見事な幻術が始まるのである。 【評】すべてが見事な幻術。 |
神 | 冬に咲いた蓮の花 | |
陽武侯 | 6 | 2020/9/6 | 陽武侯の出自。親は貧乏、本人も魯鈍。それがどうして出世したのか?侯爵位を継ぐ者は? 【評】後半の話は、妊娠状態が15年も続く?といった分からないことが出てくる。 |
人 | 出世のもと | |
酒狂 | 6 | 2020/10/24 |
酒癖の悪いリョウという男の話。酔うと難癖を付けて絡んでするのである。ある時、叔父の家に呼ばれて客人と飲んでいて、絡み、仲裁に入った叔父にも絡んでくるという始末、家人連れて帰ると、死んでしまう。そこへ黒い帽子の冥府からの人が連れに来る。冥府捌きを待つ間にも、同様のトラブルを起こし、蘇生してからも、また過ちを繰り返す。・・・ 【評】酒乱は治らない病のようだ。やや長文。後味悪し。 |
人 | 酒の報い | |
武技 | 6 | 2020/9/7 | 李は豪傑で、しかも僧に施すのが好き。ある托鉢僧にたっぷりご馳走したら、お礼に少林寺拳法を教えようということになって、拳法を学んだ。ある時、若い尼僧が街頭で芸を披露していて人だかりで、誰か相手する人はいないかと声を掛けるが、応じるものはない。李が思わず名乗り出る。・・・ 【評】武芸の奥深さを示す。 |
人 | 拳法 | |
クコク | 6 | 2020/9/7 | 九官鳥に言葉を教え、い携えて歩いていた男があった。遠くに行っていいて金に困っていると、その鳥が自分を王様に売れろ云う。そして、王様に買われたのだが・・・・ 【評】最近、TVで日本人と外国人とあいさつ仕方を変える鸚鵡を見たが、鳥の知性も馬鹿にできない。 |
物 | 九官鳥 | |
商三官 | 5 | 2020/9/26 | 禹は酔って、豪家の傷付けることを言ったので、豪家は家人を使って殺してしまう。禹には臣と礼という息子と三官という娘がいた。二人の息子が訴え出たが1年経って拉致開かなかった。娘の婚約先からは婚礼をしたいと言ってきたが、父の葬儀が済んでいないと断った。父の葬儀が住むと娘は家出して行方不明となった。娘の復讐譚である。 【評】ちょっと不可思議なこともあるが、最後の知事の捌きも見事。 |
人 | 復讐する女 | |
西僧 | 4 | 2020/9/8 | 西域から来た僧の話。10人のうち中国に着いたのは二人で道中の苦労と中国への憧れを話す。 【評】最後の一行が光る。 |
人 | 西方の僧の話 | |
泥鬼 | 6 | 2020/9/8 | 郷里の唐済武という人の子供の頃の話。お寺の庇にの鬼の目玉が見事なのでくりぬいて、持ち帰ったら病気になった。 【評】5行 |
鬼 | 鬼の目玉 | |
夢別 | 5 | 2020/9/16 | 李王春は玉田公とは仲が良かった。夢に、玉田公が旅に出ると挨拶に来た。それは、死の挨拶と思い、弔いの喪服で出て行った。果たして喪中の旗が出ていた。 同様の例がもう一つ。 【評】友情の固い絆がなせる業。 |
鬼 | 夢の別れ | |
蘇仙 | 8 | 2020/9/17 | 蘇という農家の女が川の大きな石に跨って洗濯していたら、青い苔が周りを3回廻った。女は懐妊して、男の子を生む。母は捨てようとするが、女は箱に入れて育てた。子は 7歳になった時、家を出たいという。どこへ行くのかと聞くと、自分は人間ではないので、天に上るか仙人なるかするという。 【評】短い、気持ちの良い話。 |
神 | 櫃の中の子供 | |
単道士 | 1 | 2020/9/17 | 韓は魔術が使える単という道士を客分に向かえていた。単は身を隠す術が出来、韓はその術を教えてもらおうとした。道士は「教えると、び美女の寝屋忍び込む恐れがあるので、教えることができないという。韓は怒って、使用人に単を殴らせようと計画する。・・単は韓の家を去るにあたって宴席を設ける。 【評】魔術が色々出てきて面白い。 |
神 | 魔法をつかう道士 | |
五羖大夫 | 5 | 2020/8/28 | 暢体元は秀才の頃、夢で五羖大夫(秦の宰相)と呼ばれて、吉兆と喜んだ。後に動乱で、賊にとらえられ、身ぐるみ剥がれとj込められたが、部屋に5枚の羊の皮があって、寒をしのいだ。のちに洛南の知事となる。 【評】予知夢。 |
人 | 五羖大夫 | |
黒獣 | 7 | 2020/8/28 | ある人が山の頂上で宴会をしていたら、下の方で虎が何かを埋めているのが見えた。調べさすと鹿で、取り去って穴は元通りにしていた。寅が、黒い大きな獣を、恭しく案内してくるが、鹿がないので、虎を打殺した。 【評】4行 |
物 | 黒い獣 | |
鄷都御史 | 7 | 2020/9/17 | ある県に、深い洞窟があって、閻魔庁の責め具があって、その補修は人手がいり、古くなると、洞窟の入り口に放り出されるの、人は、新しいものに取り替えた。知事はその費用を公費と記帳した。中央官庁の華公という人が巡視に来て、真偽確かめるために、洞窟に入る。大きな広間に、自分の席が用意されていた。・・・ 【評】冥府からの帰還に佛経が用いられている。 |
人 | 冥府から帰る | |
大人 | 1 | 2020/9/17 | 李質という巨人が旅の途中、6,7人の旅人に出会うが、みな頬に銭ほどの傷跡があるので、その理由を聞くと、彼らが次のような話をした。以下その話。旅の途中、大男に出合い、その男は、馬を見な食べた挙句、旅人を魚を小枝に差すようにして運び、さらに大きな男を呼びに行くのである。・・・・ 【評】大男の指が、人間の腿ほどあるというスケールの大きさ。ほら話といえ愉快。 |
物 | 大男 | |
柳秀才 | 2 | 2020/9/17 | 蝗の害が自分の県に及ぶことを憂いていた知事が夢を見る、いっまな青年が来て、蝗を防ぐ方法を知っているという。 「南の方に、驢馬に乗った婦人が来るが、これが蝗の神で、これに哀願すればよい」 と。知事が酒を用意して待っていると果たして、驢馬に乗った婦人が来る。・・・ 【評】蝗の害は、今日でも絶えない。 |
物 | 柳と蝗 | |
董公子 | 1 | 2020/9/19 | 董家は規律が厳しく、男女が話すことが禁じられていたが、ある日、下男と下女が門の外で話していた。若様がそれをきつく叱った。その夜の出来事である。若様の寝室に、首をもった男が闖入するのである。 【評】不思議な話で訳が分からない。 |
物 | 首を切られた下男 | |
冷生 | 6 | 2020/9/19 | 出来の悪い冷という男が狐と住むようになった。気違いになって、文章を作る時には閉じこもり、しばらくすると大笑した。その出来は素晴らしいものだった。試験場でも同様に笑い、ある日試験官捕まり、秀才の名簿から消された。その後、気違いのふりをして詩と酒で暮らした。 【評】その詩が素晴らしかったというのが面白い。 |
人 | 笑い | |
狐懲淫 | 1 | 2020/9/19 | ある男の買った新宅は狐がよく出る。男の外出中に友人が来て、妻はその友人に食事を供し、自分は残り物を食べた。 その粥には夫のためた媚薬を狐が入れていたから、妻は友人に迫るのである。 【評】ちょっと教訓的筋書き。 |
狐 | 狐のいたずら | |
山市 | 5 | 2020/9/19 | 魯山は蜃気楼で有名だがめったに見えない。ある時、壮麗な蜃気楼が発生した。 【評】蜃気楼の描写が面白い。 |
人 | 山の蜃気楼 | |
孫生 | 8 | 2020/9/19 | 同郷の孫生は良家の娘を嫁に貰ったが、娘は、体をガードして受付けず、枕元に錐を置いて近づくと傷付けるあり様。友達が薬を酒に混ぜて飲ませるというアイデアを呉れて、実行して、一見成功するが、ますます嫌うようになる。そのような状態が続いたある日、尼僧が来て、事情を知り、まじないをしてやろうという。・・・・ 【評】尼のまじないというのが不思議に効く。理由は不明。 |
人 | 尼のまじない | |
沂水秀才 キ |
5 | 2020/8/28 | 秀才が山の中で勉強していると、二人の美女がやって来て傍に座る。一人は草書を書いたハンカチ、他は銀3,4両を置く。秀才は銀を取り懐に入れる。 【評】4行。 |
狐 | 銀をとる秀才 | |
死僧 | 7 | 2020/8/28 | 旅の道士が野寺に泊まろうとしたら部屋は入れないので廊下に座っていた。そこへ、血まみれの僧がやって来たが、お互いに見ぬふりをしていた。僧は堂に入って、仏像の首を抱いて笑って出て行った。道士はそのこと村人に話、見に行った。 【評】不気味な話。 |
鬼 | 笑う死僧 | |
牛飛 | 8 | 2020/8/28 | ある農夫が立派な牛を買ったが、夢にその牛が翼を付けて飛ぶ夢を見た。不吉と思って買いに以下で売った。その金を布の入れて腕に縛って歩いていると、鷹がいて、馴れているので、これも縛った腕に巻いたが、ばたばたしている内に、布が緩み、金と共に鷹は飛び去った。 【評】4行。農夫の感想が良くわからない。 |
人 | 飛び去った牛 | |
鏡聴 | 5 | 2020/9/28 | 鄭氏の息子の長男は出来がよく、両親はその嫁を含めて可愛がった。次男の方は出来が悪くその嫁を含め辛く当たった。次男の嫁は不甲斐なく一緒に寝るのを辞めたので、次男方も頑張った。科挙の試験の前夜、次男の嫁がそっそり鏡占いをしたところ。二人の者が「お前も涼みに行きなさい」という占いを得たが意味が分からなかった。試験の結果の知らせが来るところからが面白い。 【評】長男を次男より可愛がるのはよく見られること。次男の嫁の立場が良く描かれている。鏡占いは訳注に詳しい。 |
人 | 鏡占い | |
牛こう | 8 | 2020/9/28 | 陳が暑いので木の下で休んでいる所へ、襟巻をした男がやって来て傍で扇を使う。襟巻をとったらと勧めるのが、取るのは簡単だが、また着けるが面倒という。冷酒をたっぷり飲んだら涼しくなるというhなしから、陳の家で飲むことなる。 酔っぱらって寝ている客の耳の後ろに穴があって子牛のようなものが飛び出して逃げる。客は家畜の疫病神で、牛の疫病が逃げ出したという。もうどうしようもないが、薬を教えてくれる。 【評】利益を独り占めする私心の戒め |
神 | 家畜の疫病神 | |
周三 | 8 | 2020/9/28 | 役人の張の家に狐が出るのだが、退治するすべが無かった。隣村にも狐が出るのだが、白髪の老人として普通に人と交わっていた。その老人の狐に相談するが、自分ではできないが、周三とい友人(狐)を紹介してくれる。 【評】役人は狐のお陰で目的を達するのだが、主客転倒の可笑しさ。 |
狐 | 小狐退治 | |
劉姓 | 8 | 2020/10/5 | 劉は偏屈もので、畑が隣同士の苗の畑との間に植えられた桃に実がなった。苗の子がその桃を取ったことで、争が起きる。李という男が仲裁に入るが劉は聞かず訴えるという。4,5日したら劉が死んだという噂が流れる。所が李はその劉に出合う。あの世から帰ってきたという。・・・・ 【評】劉は嫌な男であるが、物語の落ちに救いがある。 |
人 | 劉という男 | |
庫官 | 6 | 2020/9/29 | 張という役人が南岳の祭りに行く途中、長江と淮水の間で宿をとることにしたが、先駆けの者が、この宿は問題があるから見合わすように言った。張は無視して宿泊すると夜中に 老人が出てきて、自分は庫の役人で、あなたのために23500金預かっているという。大金なので帰路に受け取ることした。出先でたっぷり贈り物をもらって、帰りの同じ宿に泊まる。同じ老人に金のことを聞くともうないという。 【評】人世禄命 皆有額数。 |
神 | 福運の数 | |
金姑夫 | 5 | 2020/10/5 | 梅姑という祠があって、これは馬家の娘梅は婚約者が死んで、嫁がないまま亡くなったので、それを祀った祠であった。ある時、金という男が、試験を受け行く途中、この祠でしばしふらぶらした。その夜、夢に梅が現れて、姫(側室?)にしてほしいという。不思議なことが起きる。 【評】名前の言われ。 |
鬼 | 女神貞操をやぶる | |
酒虫 | 6 | 2020/9/29 | 富農の劉は酒飲みで毎晩一瓶飲んでいたが困ることはなかった。ある僧が劉を見て、「君は飲んでも酔わないのではないか」と言うので、そうだと言うと「それは酒虫のせいだ」という。そこでその治療法を聞き、酒虫は腹から出たが・・・ 【評】酒飲みの読ませたい一篇。 |
人 | 酒の虫 | |
義犬 | 3 | 2020/10/24 | 男の父親が牢で死にそうになっているの助けようと、有り金まとめて出かけたが、飼い犬が執拗についてくる。途中で鞭で殴っても馬の首に噛みついてゆく手を阻むのである。 【評】ありそうな話。 |
物 | 忠犬の塚 | |
岳神 | 6 | 2020/9/29 | 提知事がある夜、夢に岳神が出ていて叱られたが、傍のものが取りなしてくれた。翌日、岳廟に参拝し、帰りに、夢で傍にいた者に似た人に会う。医者だという。帰宅後急に病となり、その医者を呼ぶがその処方の薬を飲むと死んでしまった。 【評】4行。謎の答えも書いてある。 |
神 | 薬にご用心 | |
鷹虎神 | 6 | 2020/9/29 | 東嶽廟には鷹虎神 と呼ばれる神像が立っていた。道士は朝のお勤めの間に泥棒が寝室に入り金をとって逃げる。 麓まで来ると神像そっくりな者に「銭を盗んで何処に行くのか」といわれ、廟まで連れ戻される。 【評】6行。お勤めの間の出来事。 |
神 | 泥棒をつかまえた神 |
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コツ石 | 6 | 2020/9/29 | 王という御者は、若くして、仙道を学び、松の実と白い石だけを食べていた。 【評】3行、 |
人 | 石を食う隠士 | |
廟鬼 | 5 | 2020/10/24 | 王の所に、太って醜い女がやって来て笑ってベッドに座るが、王が取り会わない、怒って頬を引っ掻く。一緒に首吊りしようと誘う。そんなことが毎日起こる。 【評】救うものが現れるが、正体不明。 |
鬼 | 醜女に化けた怪 | |
地震 | 6 | 2020/10/24 | 康煕7年6月17日の地震の模様 【評】6行。 |
人 | 夢中のおかしさ | |
張老相公 | 6 | 2020/10/29 | 張老先生が、娘の嫁入り支度のために家族連れで江南へ出かけた時のこと。舟に家族を残こし買い物で出かける際、家人に舟で肉を焙るなと言って出たが、家族はそれを忘れて肉を焙ったら、巨大な亀が出てきて、家人を飲み込んだしまった。張老は復讐する。 【評】張老先生祠の由来 |
神 | 大すっぽん | |
造畜 | 5 | 2020/10/29 | 妖術のやり方色々ある。これは、人を動物に変える術である。 【評】7行 |
人 | 畜生づくり | |
快刀 | 5 | 2020/8/28 | 明末、盗賊が多く、捉えるとすぐに殺すというところが多かった。ある兵士の剣がすごく良く切れることを知っていた盗賊に一人がその兵士に殺してほしい言う。 【評】4行、切られた後の言葉がある。 |
人 | 凄い刀 | |
汾州狐 | 6 | 2020/10/29 | 朱公に家には狐が良く出てきた、ある夜、女がうろうろしているので、見ると良い女である。狐と知りながら,夫婦のよう仲になる。そして別れの時が来る。男の転任と妻の訃報である。一生に連れて行こうとするが、狐は河渡れないという。・・・ 【評】聊斎志異に出てくる狐は良い女として出てくることが多い。これもその例。 |
狐 | 汾州の狐 | |
龍三則 | 6 | 2020/10/29 | 龍が落ちてから天に帰る話3題。 【評】龍にも大小あり、雷鳴で天に帰る。 |
物 | 竜の話3つ | |
江中 | 7 | 2020/10/30 | 江上に停泊の船、煌々とした月夜で眠れないでいる、屋根に人が歩いている模様。全員が起きて見るのだが人はいず、今度は水面に青い火見える。・・・ 【評】古戦場の怪。 |
鬼 | 江上の怪 | |
戯術 | 1 | 2020/10/30 | 妖術2題: 空の桶を用いて米を出して見せる。 陶窯から大甕を移す。 |
人 | 奇術の話二つ | |
某甲 | 6 | 2020/8/26 | 甲は下男の妻と通じ、下男を殺し、その妻を嫁にして、2南女を得る。19年後、暴動が起き、一少年が刀を持って、黄の家に押し入る。見ると殺した下男に似ていた。 【評】3行 |
人 | 因果応報 | |
ク州三怪 | 6 | 2020/8/26 | ク州では夜、奇怪ことが起きる。鐘楼に鬼がいて、人声を聞くと下りてくる。池に白布は引かれる。鴨の幽霊がいる。経験者は病気になる。 【評】3行 |
物 | ク州の三快 | |
折楼人 タク |
6 | 2020/8/26 | 可という知事は、ある油売りに裁判で、軽いのに、言葉がはっきりしないので殺した。その後、出世して金持ちになり、家を新築し、その棟上げの日に、油売りがやって来た。その日妾に子供が生まれた。 【評】4行 |
鬼 | 二階家をこわす | |
大蠍 | 6 | 2020/8/26 | 明彭将軍が賊を追って蜀に攻め込んだ時のこと、古寺があって、土地の者は、入ると死ぬとという。将軍は賊が隠れていないかと中に入るのだが・・・ 【評】4行 |
物 | 大きな蠍 | |
黒鬼 | 8 | 2020/8/26 | 李という総鎮が黒人2人を買った。真っ黒で足の皮は厚かった。娼婦をめあわせたら、子が出来たが白かったので仲間がからかった。黒人も疑って、子を殺したが、骨が黒かったので後悔した。 【評】3行 ペイソスがある。 |
鬼 | 黒奴 | |
車夫 | 6 | 2020/8/26 | 男が坂道を荷車を押し上げている所、狼が男の尻に噛みついた。手を放せは荷が崩れるのでできない。 【評】2行 |
人 | 車夫 と狼 | |
碁鬼 | 3 | 2020/8/28 | 梁公は退職ご悠々自適にの生活を送っていた。林間で碁を打っていると、未知らぬ男が熱心に覗くので、客と対局させる。負け続け、一石を争い喧嘩する。突然、地面にひれ伏し分からぬことを言うのである。話は公の馬丁の話となる。 【評】馬丁というの冥界との連絡役で、見知らぬ男の前世が分かる。ちょっと分かりにくかった。 |
鬼 | 碁の鬼 | |
頭滾 | 6 | 2020/8/26 | 昼寝をしていたら、地面から大きな首が出てきてベッドの詩手で回移転した。驚いて寝込んでしまった。 【評】2行 |
物 | 回転する首 | |
果報 (二則) | 7 | 2020/8/26 | 某生は、占い上手だが、女たらし。忍び込むとき、占って入ったが、急病になって薬を飲んでも効かなかった。 某甲は子のない金持ちの叔父二人の養子になって、その財産を引き継ぎ、大金持ちに成るが、突然病気になって狂う。自ら肉を切って死ぬ。 【評】2行 二人は自分の非よくわかっていた。 |
人 | 果報の話二つ | |
龍肉 | 6 | 2020/8/26 | 竜堆というところでは、数尺掘れば竜肉があって、誰が取って食べてもよいが、竜と言ってはいけない。いうと、雷に打たれるという。 【評】2行 |
物 | 龍の肉 | |
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