アイルランドの細道  

ドネゴール新聞

ドネコール新聞の取材記事は、その翌日新聞に掲載にされたと思うのだが、私が入手したのは帰国後、それもオーストラリアからだった。時間の流れが前後するが、次のメールがその間の事情を説明している。

7月27日付 オーブイル久美さんよりのメール

ただ今、南半球は冬、オーストラリア、シドニーからお便りしています。
手元にみやがきさんの記事があります。(笑)と言うのも夫がドネゴールマンなので近所の同じドネゴール出身のお友達宅に定期的にこの新聞が届くものでして。
新聞そのものはあるですが記事は荒く破ってしまいました。もしご希望でこれでもよければお届けします。
文明の利器とはすばらしいものですね。
夫がドネゴール出身で8月末にその田舎 ドネゴール州レタケニー、更なる田舎グイドー村(Gweedore村)に移住予定の家族です。ティーンの子ども3人抱えての移住は冒険100パーセントの気分で気分はブルーですが、この国オーストラリアで身内がいない私達はわが子には寂しい思いはさせたくないですし、アイリッシュ特有の田舎の環境で身内に囲まれて子どもたちが成長する姿は見たいものです。
驚く事に私の知る限り5名の日本人女性がドネゴールマンと結婚しそれぞれ世界に散らばっています。
ただ今時間がないので後ほどゆっくりアイルランド旅行記読ませて頂きたいと思います。


勿論、送っていただいた。自分のことが取り上げられている記事を紹介するのは、面映いが、記事を訳しおく。

ドネゴール新聞の記事訳 
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Age no barriar for Hiromu
「ヒロムにとって年齢は制約ではない」
―コークまで歩く―  キャザリン・クック

日本の年金生活者が、レタキニーのはずれの2車線の車道の脇に座っているのを見るなんて、ありえないとあなたは思うでしょう。だが、それは想像上の作り話ではありません。71歳の宮垣弘がその人なのです。
日本の首都東京の人、宮垣さんは先週水曜日アイルランドに、やって来ました。デリーからコークの450キロほどを歩くという、彼の個人的挑戦を実行するためです。
月曜日、「ドネゴール・ニュース」は宮垣さんを、レタキニー博物館に来ているのを捕らえました。

「今日は私の休日だということにしています」と、金曜日にデリーを徒歩で出発した陽気な人物は言います。
「一昨日はバートに泊まり、日曜日にレタケニーに着きました。2日間歩いて、足が疲れているので、レタケニーで少し観光をしようと決めたのです」
どうして、この冒険をすることにしたのか聞くと、微笑みながら彼は、ただ「わからない」と言う。
三菱の元情報システム部長は1993年定年退職後、外国人に日本語を教えている。
彼は先週ダブリンの到着、そこからバスでデリーにやってきた。そこは彼のアイルランドの南端までの単独探検の始点である。
アイルランドの日英ガイドブック、ラップトップ、21キロのバックパックで身を固め、彼は言う。「デリーから歩いて、レタケニー、南下して、スライゴー、たぶん、ゴールウエイ、アラン島にも行きたいし、リメリック、コークと行きたい」
彼は、行程は約一ヶ月かかると見ており、7月24日東京への帰り便のチケットを取っています。
「アイルランドから日本に帰ると7月25日です。これは私の72歳の誕生日に当たりますので、帰国して、大願成就のお祝いをしたいと思っています」と宮垣さんは言う。
なぜ、とてつもない大冒険にこのエメラルドの島を選んだかを宮垣さんはこう説明する。
「沢山、沢山のすばらしい景色、良い人たち、おいしい食べ物があると思ったのです。特に、おいしい牡蠣や鮭が楽しみですね」
彼の野心的な徒歩旅行に家族がどう思っているかと聞いたら、宮垣さんは「日本には妻が居ますが、歩くのが好きではないので、来ませんでした」
信じられないことですが、71歳の人は450キロの徒歩旅行に準備していないことです。彼は言います。「日本で沢山歩いていません。この旅行のために訓練をしていません。これは挑戦なのです。歩くことに徐々に慣れて行くつもりです。2日間歩いて足は痛いですが、足を休めてやるつもりです」さらに「この先旅は大変でしょうが、着実に、ゆっくり、ゆっくり(進めるつもりです)」と言いいます。
宮垣さんにとって幸いなことに、伝統的に湿りがちなドネゴールの天気は少し乾燥してたことです。
「ここの天気は大変良く、快適で、暑すぎず、寒すぎません。多くの人がアイルランドは雨が多いと言うので、雨具の用意をしてきたのですよ」
宮垣さんの行程を追っかけたい人はhttp://xbbs.knacks.biz/irelandho/をご覧ください。(その前にあなたの日本語力を磨かなければなりませんが)』

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荷物が21キロとなっていたりして、誤りもあるが、私の英語の拙さのせいである。

アイルランドを歩いている日本人のことを載せた新聞が、オーストラリアに送られ、それが隣人である日本人の目に留まり、
その方がブロッグにアクセスされて、その記事を本人に送ってくださる。 まさに世界は「スモ−ル・ワールド」なのだ。
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