情報技術革命英語


情報技術革命はものすごい勢いで進んでいます。

最近我が家では、テレビのあるリビングルームではなく、2台のコンピュータが置かれている書斎に家族が集うようになりました。インターネットにつないで調べものやeメールのチェック、もう1台のコンピュータでレポート作成、ネットからダウンロードした最新ヒット曲を試聴するなど…。特に息子にとってコンピュータは、彼と日本にいる友達をつなぐ大切な窓口です。友達のケータイからメッセージがバンバン届きます。

学校から家庭への連絡事項は最低でも週1回、eメールで送られてくるようになりました。子どもたちは家のコンピュータから、学校のコンピュータ内にある自分のメールアカウントにアクセスして、先生から出された課題をチェックします。

学校ではインターナショナル・フェスティバルなどの学校行事に日本人として協力するため、「日本人家庭の親のグループ」があります。このグループ内の連絡もeメールですが、代表の方が送ってくださるメッセージには日本語と英語が併記されています。日本人家庭といっても国際結婚の家庭もあり、所有しているコンピュータによっては日本語が表示できないからです。日本語仕様のコンピュータであるか、または日本語を表示するソフトウエアをインストールしないと、日本語は表示されません。

この「日本語仕様でないと」というのは、情報革命時代にあって、結構重大問題です。学校にある数百台のコンピュータはどれも日本語仕様でないため、読み手が日本語を理解できる、できないという問題以前に、例えば「ロンドン通信」は表示できず、全部文字化け状態となってしまいます。いったい世界中にあるコンピュータの何割で日本語が表示できるでしょうか。こういう点からも、世界に発信するためには、英語と日本語の併記が必要になってきます。

情報収集のために英語読解力が必要とされるのは、いうまでもありません。自分の学生時代には、図書館で資料調べがあたりまえでしたが、子どもたちにとってはこれがインターネットに取って代わっています。子どもたちのレポートを見ると、参考文献リストのページには、ウェブサイトのアドレスが並んでいます。正確で充実した内容と、すぐれた検索システムを備えた有料の教育用サイトがいくつかあり、学校がそれと使用契約を結んでいるため、生徒は学校のコンピュータ経由でその膨大な資料にアクセスすることができます。一般のサーチエンジンも使用します。最近では子どもたちの検索技術が進歩し、どういう事柄についてはどのサーチエンジンがいいかを私に教えてくれるようになりました。

この検索も、日本語に限っているとアクセスできる情報量が限られてしまいます。情報技術革命時代を生きていくためには、どうしても英語が不可欠のようです。

この「ロンドン通信」もいつか、世界のどのコンピュータにも表示でき、世界中のいろいろな人達と心を通わす場になればすてきだなと考えています。そのためにはまだ自分の英語力が足りないし、ウエブサイト作成の知識も必要(「ロンドン通信」は現在、Alice in TokyoのWebマスターの全面的なご支援で皆さんに届いています)だし、子どもたちに負けないよう頑張らなければと思うこの頃です。

02・01・22