みんなで楽しむゲーム

家族や友人で集まることの多いこの時期、英国ではルールが簡単で、人数に関係なく、みんなで楽しめるゲームが人気です。今回はその中で、英語力アップにもつながるものを紹介してみたいと思います。

B o g g l e サイコロの各面に、アルファベットの文字が一つづつ刻まれているのを想像してみてください。そんなサイコロが、透明ケースの中で、縦に4列、横に4列、合計16個きちんと並んでいます。(このケースを揺り動かすと、サイコロの位置も面も変わるので、何千通りもの文字配列が可能です)さて、この16個のアルファベット文字から、3文字以上の英単語を捜し出すのがこのゲームの目的です。文字が隣り合っていれば、縦、横、斜め、どの方向につなげてもかまいません。制限時間は3分。各人が紙とペンを持って真剣に16個の文字を見つめ、捜し出した単語を書き出します。時間が終了すると一人ずつ単語を披露するのですが、自分の探し出した単語が他人のリストにも含まれていると、相殺されてポイントはもらえません。要は、誰も思いつかないような英単語をどれだけたくさん探し出せるかです。また見つけた単語の文字数が多ければ多いほど、ポイントが高くなります。勝負が1回終了すると、ケースを揺り動かして文字配列を変え、次の勝負が始まります。

ひとこと このゲームでは、3文字程度の単語をたくさん知っていると有利です。短く簡単そうな単語ほど、口語表現でよく使われ、自分にとっては盲点になっていることを思い知らされます。擬声語、擬態語の類も要チェック。

B o m b 課題の単語が言えたら、時限爆弾をどんどん次の人にまわしていくゲームです。まずリーダーが、課題の文字カードを選びます。カードには、I N 、THALなどの英文字が書かれています。次にサイコロを振って、選んだ文字が「語頭」、「語中」、「語尾」、あるいは「どこでも良い」かを決定します。こうして例えば「I N が語頭」と決まると、勝負開始です。各自が順番に課題の単語(insight, interestなど)を一つずつ言って、隣の人に時限爆弾を渡します。自分が用意していた単語を先に他の人にいわれてしまうと、新しい単語を考えなおさなければなりません。自分の所で爆弾が爆発するとアウトです。緊張感とスピードのあるゲームです。人数が多いほど盛り上がります。

ひとこと 英単語を、接頭辞、接尾辞などに分解して苦労して覚えた私には割合得意なゲームでしたが、カードの文字が「語中」に指定されたときはピンチでした。

A r t i c u l a t e ! チーム対抗で行うゲームです。各チームは「説明役」と「答えを言いあてる役」に分かれ、「説明役」はカードに書かれた言葉をチームメートに説明し、答えをあてさせます。その言葉そのものや、その一部が説明に含まれると反則になります。(例えば課題がpostの場合、postagepostmanを説明に使ってはいけません。)何文字の単語であるとか、どのような文字から始まるといったヒントも反則です。チームメートは説明から推測できる言葉をどんどん口に出し、説明役はそれに対応して、答えを導き出すような正確な説明を追加しなければなりません。各チームは制限時間内に正解した数だけ、ボード(ゲーム盤)上でコマを進めることができ、早くゴールにたどり着いたチームが勝ちです。 ボード上のコマの位置により、課題の言葉のカテゴリーが、「人物」、「地名」、「動植物」、「動作」、「物体」、「それ以外」に絞られますが、「?マーク」の所に来てしまうとカテゴリー不問となり、難しさが増します。課題となる言葉は3000語も用意されています。

このゲームは1998年に発売されたものですが、今も人気持続中です。今年は最新流行語も含めた追加のカードが発売されています。

ひとこと 短い時間で的確な説明をするのは難しく、英語を話すとても良い訓練になります。私にはまだまだ修業が必要です。「答えを言い当てる役」の場合も、地名や歴史上の有名人物は結構分かるのですが、英国の有名人とか虫の名前とか、知らない物がまだまだたくさんあって実に奥の深いゲームです。

この冬休み我が家では、ストラットフォードで買ってきたPROMPTというシェイクスピアのゲームで盛り上がっています。これについては次回のロンドン通信でご紹介したいと思います。お楽しみに。


01・12・25