§〇   各位に  〜ぷろろーぐ〜   ○§

   「ぷれ メルマガ」No.4お届けします。

  いよいよ師走です。人並みに走り出しています。

No.3で何人かの方々から反響があったのは、松岡女史から

メイルを頂いたことに対するものでした。「森」への励ましとして

受けとめていただいて嬉しく思います。

  ひき続き、励ましと情報提供が寄せられました。とくに

<シェイクスピア映画データベース>のYu-ri さんは、

ケネス・ブラナーのシェイクスピア映画制作プランについての

詳しい情報を、「ぷれマガ」のために寄せて下さいました。

 

慌ただしい12月の初旬ですが、暮れゆく秋を惜しみながら、

シェイクスピアにまつわる、あれこれの話題をお届け

したいと思います。[ 関場 ]

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      <ぷれメルマガ>

 

        シェイクスピア・ ジャーナル      No.0-4  01・12・3

 

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    ◎ コンテンツ(もくじ)

 

     [気になるシリーズ@]

     ● リンカーン伝記に異説

         暗殺時に見ていたのは「シーザー」ではなかった!

 

     [気になるシリーズA]

     ● ケネス・ブラナーの近況から

         シェイクスピア映画制作プランはどうなった?

   ────────────────────────

     ★ ★ シェイクスピア映画データベースからの情報★★       

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      PR   シェイクスピアの森  新春講座案内 ☆

            原書で読む Hamlet 準備・入門講座

 

     ● ◆ 神田の古書店街から   ◆--------------

 

       神田神保町 シェイクスピア本「お宝発掘」情報!

 

       ● 「研究社シェイクスピア辞典」は9,000円ほか

 

       ● お薦めの古書店 シリーズ@崇文荘書店  Subunndo

 

           ● お 知 ら せ *-*掲示板-*-*    □ えぴろ〜ぐ

 

 

  気になるシリーズ @   リンカーン伝記に異説

 

         暗殺時に見ていたのは「シーザー」ではなかった!

 

 

    No.2 で、リンカーンが暗殺されたときに見ていたのはシェイクスピア劇で、

しかも「ジュリアス・シーザー」だった、という伝記の事実を、近藤春雄さん(町田

市)に提供していただいた情報をもとに紹介しました。もし、そうなら、彼が暗殺された

時には何幕を見ていたのか、という小説的な興味もありました。

   そのことを、米国のメル友にもういちど問い合わせていただいたのですが、

この情報をもたらしたアメリカの友人から、このほど訂正が入り、伝記には

「シーザー」ではなく、Our American Cousin という当時アメリカで

人気の現代劇 だった、というのです。

   近藤春雄さんから お借りした「リンカーン評伝」(The Wit and

Wisdom of Abraham Lincoln,edited by Alex

 Ayres, 1992)には、そのように書かれています(p.53)。

   暗殺時にシェイクスピア劇を見ていた、という説は、ある日本人の作家が

エッセイに書いていたことで、気になった契機も、それを読んだからです。

こうなれば、以前にも増して意欲をかきたてられて、どちらが真実なのか、

追跡しなければ、と思います。

どなたか情報をお持ちではありませんか。

 

 

     ● 気になるシリーズA   ケネス・ブラナーの近況から

 

        シェイクスピア映画制作プランはどうなった?

 

 

  気になるシリーズその<2>は、ケネス・ブラナーの新作

シェイクスピア映画の話題からです。

    完全版「ハムレット」でハリウッドに進出してから、ブラナーは3作の

シェイクスピア映画の制作宣言を行なったのを覚えてます。その後、

どうなっているのか。<シェイクスピア映画データベース>の

ウェブ・ミストレスのYu−ri さんにお尋ねしたところ、ブラナーのステージ

情報(イギリスで「リチャード三世」に主演)も含めて、早速つぎのような

詳しいご報告を頂戴しました。ありがとうございます。

 

 ◎ なお、前号でご紹介いただいたサイトのアドレスを2行にした

のはインターネットに無知なメルマガ発信者の不覚でした。

お詫びして、この情報の末尾に、Yu−ri さんからのメイルとともに、

再録します。

 

 

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      ★★★シェイクスピア映画データベースからの情報!★★      

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◆ "O"[オー] 公開日決定!

 

ジョシュ・ハートネット主演の現代版「オセロ」、"O"[オー]が、

12/22(土)に日本公開されることが決定しました。

詳細はこちら↓

オフィシャル・サイト(日本語) http://www.gaga.ne.jp/o/

 

ギャガ・ヒューマックス共同配給。

シネマとうきゅう他で公開されるようですが、その残りの"他"が

どこかはまだわからないので、わかり次第ご連絡します。

 

 

◆ ケネス・ブラナーの舞台情報

 

演出家としては、現在「The Play I Wrote」をロンドンのWyndham's

Theatreで上演しており、辛口のイギリスのマスコミにも大好評だそう

です。

http://www.theplaywhatiwrote.com/

これはイギリスの人気コメディ・デュオ、エリック・モーカムとアーニー・

ワイズへのトリビュートを捧げる2人のコメディアンの姿を描いたもので、

日替わりゲストが目玉。

すでに、リチャード・E・グラント、ユアン・マグレガー等がゲスト出演を

果たしていますが、特筆すべきはレイフ・ファインズ。

オープニング・ナイトに出演した彼は、ブラナーにスカートをはかされた

そうです。

 

俳優としては2002年3月13日〜4月6日にシェフィールドのCrucible

Theatreで上映される「リチャード三世」に主演予定。

http://www.sheffieldtheatres.co.uk/showdetail.asp?ID=160

演出家はマイケル・グランデイジ。

チケットは今年の6月18日に一般発売されましたが、待望の9年ぶり

の舞台復帰ということもあり、即売り切れたようです。

 

◆ ケネス・ブラナーの新作シェイクスピア映画情報

 

現在のところ、ウォール街を舞台にした現代版「マクベス」と、京都

嵐山を舞台にした「お気に召すまま」を企画中。

 

「マクベス」に関しては、ブラナーは俳優に専念し、監督は他の人に

任せる意向を示していましたが、その後の状況は不明。

今年2月に行われたChannel 4主催のチャットにおいて、ブラナーは

今年の夏にワークショップを行い、来年の末に撮影したいと語って

いましたが、資金の調達に難航している模様。

http://www.homeworkhigh.com/news/branagh.html

 

舞台「リチャード三世」への出演を挟んでまで、映画「ハリー・ポッター

と秘密の部屋」への出演を承諾した陰には、最もシェイクスピアの

面白さを伝えたいティーン・エイジャーへのファン層拡大と、新作

映画のための資金調達の目的もあると思われます。

 

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   ◆   メルマガに掲載して頂いた「恋のから騒ぎ」の紹介ページに

ついてですが、アドレスが途中で改行されて、うまくリンクが貼れなか

ったようで、どうもすいませんでした。

ジオは、ただでさえアドレス長いのに、ファイル名まで長くしてしま

ったものですから・・・。

 

紹介文はこちらに載せてありますので、よろしかったらご覧ください。

 

http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/5348/shax/shax_film/10_Things_I_

 

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          ★シェイクスピアの森  新春講座案内 ☆

 

           原書で読む Hamlet 準備・入門講座

 

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  シェイクスピアの傑作を原文で読んでみたい。できれば Hamlet を。

 そんな夢を実現するための準備・入門講座です。

   参加してみませんか。

 

 2002年の新年とともに、原書(原文)で読む

 Hamlet (第2次)の準備・入門講座(10回)を始めます。

来年は「ハムレット」の初演から401年目です。

あなたも、準備・入門講座に参加しませんか。

  どのようにしたら原文でシェイクスピアを読むことができるか、

「ハムレット」翻訳の限界と原文で読む魅力などを解説します。

また、オープニングから始めて、幾つかの有名な独白の

原文解読演習などを行ない、辞書の使い方などを含めて、

Hamlet を原文で読む方法を指南します。

高校卒業程度の英語力があり、Hamlet を読みたいという

意欲のある方なら、どなたでも大歓迎です。

                     [ナヴィゲイター 関場理一 記)]

 

 日時 1月19日〜3月24日までの毎週土曜日10時〜12時

 会場 多摩社会教育会館 集会室(多摩教育センタ−2階)

 講師 関場理一(シェイクスピア研究者)

 参加費  1000円(1回、資料代を含む)

  進め方 ワークショップまたはゼミ式

 定員 15名

 教材 ケネス・ブラナー監督・主演の映画版を見ながら

          楽しく読み進めます。

    1回だけの参加も歓迎します。特に1回と2回はお薦めです。

 

 日程とプログラム(予定)

 

  [1回]    1月19日 原文で読むシェイクスピア

  [2回]    1月26日 「ハムレット」翻訳の限界  

  [3回]      2月2日 Hamlet 原文で読みの演習(1)

  [4回]      2月9日 Hamlet 原文で読みの演習(2) 

  [5回]    2月16日 Hamlet 原文で読みの演習(3) 

  [6回]    2月23日 Hamlet 原文で読みの演習(4)

  [7回]      3月2日 Hamlet 原文で読みの演習(5)

  [8回]      3月9日 Hamlet 原文で読みの演習(6)

  [9回]    3月16日 Hamlet 原文で読みの演習(7)

  [10回]  3月23日 Hamlet 本文解読に備えて

 

  予約受け付け中です。 

 お申込みは、お名前、ご住所、電話などを明記して

シェイクスピアの森へファックスまたはEメイルで。

  シェイクスピアの森     E-mail shakes@gray.plala.or.jp

                          ファックス 042−521−0944

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       まだ予約は3名です。

     ご友人にお勧めいただけませんでしょうか。

     とくに1月の2回にはメンバーの参加も呼びかけてます。

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     ◆ 神田の古書店街から   ◆-------------------

 

 

     ┃ 神田神保町 シェイクスピア本「お宝発掘」情報!

     ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

    日本における古書のメッカ・神田古本屋街のシェイクスピア

    情報をリアルタイムにお届けします。

     以前から探していたあの本、この本・・・・。

     シェイクスピアに関連する本を、幅広くしかも出来るだけ

    手頃な価格で手に入れるためにも、ぜひ参考にしてください。

 

     ● 小田島雄志訳「シェイクスピア全集」は28,000円

 

           「研究社シェイクスピア辞典」は9,000円

 

  小田島雄志訳「シェイクスピア全集」(白水社)の28,000円は

古本まつりのカタログ情報と同じ値段ですが、駿河台下の

古書店(三茶書店、SANCHA SHOTEN)にあります。

この店では汚れのない、しっかりした本を売っています。

三省堂の隣りです。日本文学が専門の書店ですが、英文学関係も

かなり揃えています。

  昨年末にでた「研究社シェイクスピア辞典」(14,000)は、4月までは

12,000円でしたが、10月あたりから、この書店でも9,000円

になりました。きょうも9,000円でした。 この店では、ほかに

「シェイクスピアの謎を解く」(5,800円)が3,300円、

 バージェスの「シェイクスピア」が5,000円です。

 

 

     ● お薦めの古書店 シリーズ@    崇文荘書店  Subunndo

 

  神田神保町でも、洋書専門の古書店は確か3軒しかありません。

そのなかで、本格的な洋書の古書を扱っているのが 崇文荘書店

The Subundo−Book Storeです。 稀こう本や全集ものを

陳列しているので、入りにくい感じはありますが、ご主人は気さくな方で、

若い店員さんも親切です。

  掘り出し物は、外に並べてありますので、直ぐわかります。

きょうは、Shorter Oxford English Dictionary

(1955)が2冊

あり、安い方の1冊はなんと3,000円でした。

 場所は、御茶ノ水から明大前を通って駿河台下の交差点を渡って

左手に小川町方面に歩くと、角から2軒目にあります。

今日も、この記事を書くのに神田まで行って、崇文荘書店 にも

 立ち寄って掘り出し物をゲットしてきました。なんと、

The Reader's Encyclopedia to Shakespeare (1966 )が2,800円でした。

  漱石がロンドンで購入したナイト(Charles Knight)の

シェイクスピア全集(4巻本)が陳列してありました。

参考までに値段を聞くと78,000円でした。

たまには眼の保養に立ち寄ってます。

 

*-*-*-*  お 知 ら せ *-*-*-*-*掲示板-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*

 

 ● インターネットでのシェイクスピア関係のサイトは数多くありますが、

 皆さまお勧めのサイトを集めて勉強の一助にしたいと思います。

お勧めのサイトを、簡単なコメントを加えてメイルで送っていただけ

ませんか。  ( 杉下俊雄さんから) <goriki@f5.dion.ne.jp>

 

 

 ● <雑司ヶ谷シェイクスピアの森>のウェブ・マスターの

宮垣さんはメイルで呼びかけて、翻訳研究会を開催してます。

今回は、格言の和訳研究です。名訳に挑戦してみてください。

 

どう訳してよいやら分からないが・・・・すばらしい諺。

適訳を教えてください。 <alice@alice-it.com>

 

 

#1  Curiosity killed the cat.

#2  Don’t look a gift horse in the mouth.

#3  Don’t put all your eggs in one basket.

#4  Don’t put the cart before the horse.

#5  He who hesitates is lost.

#6 The squeaking wheel gets the oil.

#7 You can’t have your cake and eat it too.

#8 There’s no fool like an old fool.

#9 Absence makes the heart grow fonder.

#10 Better safe than sorry.

#11 A bird in the hand is worth two in the bush.

#12 The bigger they are, the harder they fall.

#13 The proof of the pudding is in the eating

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       晩秋、落ち葉の季節に  □ えぴろ〜ぐ ◎

 

晩秋---。

カナダのトロント郊外で見たカエデの紅葉と、

モスクワ市内の正教会の寺院の庭で見たイチョウの黄葉など、

遠のいた時の彼方の紅葉(黄葉)の風景を思い出しています。

凋落を予感したマクベスの”落ち葉”のセリフ(5幕3場)も

思い出されます。

 

    「俺はもう十分長く生きてきた。俺の人生は

   黄ばんだ枯れ葉となって、散るのを待っている。」(松岡和子訳)

 

  次号は12月23日の発行予定です。

2001年のシェイクスピアをトピックスで振り返って見たいと

思ってます。

カゼが流行ってますので、お気をつけ下さい。[関場]

 

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                シェイクスピアの森

       関場 理一   shakes@gray.plala.or.jp

         雑司が谷 シェイクスピアの森 ホームページ

       http://www.alice-it.com/shakespeare/shaks.html

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シェイクスピアの森 (マガジンID:0000090510)

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