§〇   各位に  〜ぷろろーぐ〜   ○§

 

「ぷれ メルマガ」No.3をお届けします。

 

No.2にも温かい励ましと情報提供などが寄せられました。

なかでも、<雑司ヶ谷シェイクスピアの森>のウェブ・マスター

の宮垣さんは早速、メルマガの頁<Shakespeare Journal >を

立ち上げて下さいました。

<シェイクスピア映画データベース>のYu-ri さんからは、

現代アメリカ版「オセロー」(「オー」)についての詳しい情報を

ぷれマガのために寄せていただきました。

 

シェイクスピアゆかりの11月、しかも23日・・・、日本では

「勤労感日」(英訳は何と、"Labour Thanksgiving Day”)に 、

おしゃべりサロンのために、幾つかのソフトな話題をおり込んで

お届けしたいと思います。[ 関場 ]

 

 

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      <ぷれメルマガ>

 

     シェイクスピア・ ジャーナル       No.0-3   01・11・23

 

 

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         11月とシェイクスピア---数少ない伝記的資料から

 

11月がシェイクスピアゆかりの月だって? 4月の間違いでは?・・・、

とお思いでしょう。

実は11月はシェイクスピアが結婚した月です。1582年11月でした。

シェイクスピアは18歳、新婦は8歳年上のアン・ハサウェ−。

正確な日付けは記録されていないのですが、評伝学者によれば、

今日で言う結婚の許可が書類の形ででたのが11月28日。

 

S・シェーンボームのシェイクスピア評伝、

Shakespeare: A Documentary Life (日本語版は

小津次郎ほか訳「シェイクスピアの生涯」、紀伊国屋書店)

によれば、

 「シェイクスピアの結婚はウスター司教区法院が公式に

注目するところとなったらしく、今日でも好奇心を抱く者は、

そこの証書保存室で関係書類を見ることができる」という。

(日本語版、89頁)

 

なお、このシェーンボームのShakespeare: A Documentary

Life

はペーパーバック版でコンパクトなものがでていて便利です。

William Shakespeare : A Compact Documentary Life(Oxford,

1987)です。

 

     ● シェイクスピアの労働観は?-----Hamlet のセリフから

 

   11月23日、日本では「勤労感謝の日」・・・。

英訳では "Labour Thanksgiving Day”という不思議な呼び方になって

いるようです。

Thanksgiving Day にあやかった用語になった経緯は調べていません。

例の「国民の祝日に関する法津」の改正案で決められたわけ

でしょうから、それなりの理由と意義があるのでしょう。

 

そこで、「コンサイス六法」を開いて見ると、その第2条で祝日

が列挙され、その意味が規定されています。

「勤労感謝の日

    勤労をたつとび、生産を祝い、 国民たがいに感謝しあう」

となっています。

 

                      *****

 

それでは、シェイクスピアは「勤労(労働)」をどのように見て

いたのしょうか。

”苦労人”のシェイクスピアですから、「労働」についても

薀蓄を傾けたセリフが沢山有るだろうと期待するのですが、

どうしたわけか、シェイクスピアの言葉の引用句辞典

の編者は「 労働(Labour)」という項目を作っていません。

 

労働の後での癒し、つまり「眠り」について

のセリフは沢山あります。

 

ドイツの学者シュミットの「シェイクスピア語彙辞典」

(いわゆるレキシコン)で Labour を引けば、

引用を加えて名詞と動詞に分けて説明し、この語が

どのシェイクスピア劇のセリフにでてくるかを、ほぼ

1頁で説明しています(p.622)。

 

私は、「つらい労働が喜びに変わる」という「テンペスト」

(3幕冒頭)のファーディナンドのセリフが好きです。

「変えてくれた」のは「あの娘」、つまりミランダでした。

 

「楽しさに苦痛をともなうこともあるが、そこに

喜びを見いだせば、つらさは忘れられる。卑しい仕事も

誇りをもってやってのければ、つまらぬことから

りっぱな結果が得られるのだ。・・・・」

(小田島雄志訳「テンペスト」白水社Uブックス版 86頁)

 

ミランダへの思いはつのるばかり・・・。

ファーディナンドの結びのセリフは、鮮度のいい松岡和子訳で。

「だが、こうして甘い思いにふけっていると、疲れが取れる、

働けば働くほど思いが湧いてくる。」

(松岡和子訳「テンペスト」 ちくま文庫版 90頁)

 

               *****

 

ところが、シェイクスピアクスは肉体労働を軽蔑(?)して

いたのでは・・・、とも読めるセリフが「ハムレット」(5幕1場)

にあります。しかもハムレット自身のセリフです。

例の道化(墓掘り)がでてくる5幕の ”墓掘りの場”で、

鼻歌を歌いながら、骸骨を掘り出す墓掘りの仕事ぶりを

見て、ハムレットはホレイショーに言うのです。

 

「ハムレット   こういう仕事をしていて何も感じないのかな、

墓を掘りながら歌を歌っている。

ホレイショー    習い性(せい)で気楽にやれるのでしょう。

ハムレット    そうらしい、使わない手ほど繊細で

感じやすいものだ。」

     (松岡和子訳「ハムレット」 ちくま文庫版 229頁)

 

ここの

 

「使わない手ほど繊細で感じやすいものだ」

 

というハムレットのセリフをどう読むか、が問題です。

 

原文では、こうなっています(New Cambridge版)。

 

HAMLET   'Tis e'en so, the hand of little employment hath

    the daintier sense. (5. 1. 58-59)

 

研究してみて下さい。

 

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      ★★★シェイクスピア映画データベースからの情報 ★★      

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ぷろろ〜ぐにも書きましたように、<シェイクスピア映画データベース>

のウェブ・ミストレスのYu-ri さんから、つぎのような情報を寄せて

いただきました。

なお、前号で Mr Yu-ri と紹介したのは間違いでした。

とんだ ”間違いの喜劇”でした。お詫びして訂正します。

 

 

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現代版「オセロー」 (8/21)

アメリカで、またまた、ティーン向けシェイクスピア映画が製作されました。

今回のモデルは「オセロー」でタイトルは"O"。

 

舞台は、裕福な白人の子供ばかり通うプライベート・スクールで、主人公

は、この学校唯一の黒人でNBA期待のバスケット選手という設定。

主人公Odin James(=オセロー)はメキー・ファイファー、恋人Desi Brable

=デズデモーナ)はジュリア・スタイルズ、親友Hugo Goulding (=イアーゴ)

はジョシュ・ハートネットと興味津々のキャスティング。

 

詳細はこちら↓

Official Site http://www.othemovie.com/core/index1.html

 

アメリカでは8月31日公開。日本公開は未定。

 

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現代版「オセロー」 順調な滑り出し (9/4)

先日お伝えした現代版「オセロー」"O"が、8月31日から全米で公開され、

全米BOX OFFICE6位という順調な滑り出し。

シェイクスピアの力か、ジョシュ・ハートネット&ジュリア・スタイルズの力か

わかりませんが、いずれにしろ、日本公開が早く決まってほしい作品の

一つです。

 

Official site  http://www.othemovie.com/core/index1.html

 

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現代版「オセロ」東京国際映画祭に出品 (10/29)

以前お伝えした現代版「オセロー」「O」が、東京国際映画祭にコンペティション

として出品されることが決定しました。

監督は映画「オーブラザー」でジョージ・クルーニー、ジョン・タトゥーロととも

に脱獄するも、ひょんなことからから歌手デビューしてしまうティム・ブレイク・

ネルソン。

主演はメキ・ファイファー、ジョシュ・ハートネット、ジュリア・スタイルズ。

 

詳細はこちら↓

東京国際映画祭オフィシャル・サイト http://www.tiff-jp.net/

O」オフィシャル・サイト http://www.othemovie.com/core/index1.html

 

 

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なお、ヒロインを演じているジュリア・スタイルズは、「恋のから騒ぎ」(現代版

じゃじゃ馬慣らし)でヒロイン、キャタリーナ・ストラトフォードを、イーサン・

ホーク版「ハムレット」でオフィーリアを演じており、若干20歳で現代版シェイ

クスピア映画3本で主演という実力派。

今後の動向が最も楽しみな若手女優の一人です。

 

なお、「恋のから騒ぎ」はビデオ発売のみですが、主演のヒース・レジャー

人気のおかげで、時々レンタル店で見かけます。

私はリズ&バートンの「じゃじゃ馬慣らし」より、こちらの方がお気に入り。

もし、お近くのレンタル店で見かけたら、是非ご覧になってください!

 

紹介文はこちらに載せてありますので、よろしかったらご覧ください。

 

http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/5348/shax/shax_film/10_Things_I_

 

 

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━ ━◆シェイクピア・ニュース◆

 

             「ばーなむ」「えるしのあ」のトッピックスから━━

 

     とぴっくす 1 雑誌のシェイクスピア<1> 

                   こんな舞台を観てきた ---「ハムレット」

 

 演劇情報誌、Theater Guide(「シアタ-ガイド」)の連載読みものの

一つに扇田昭彦氏(演劇評論家)の「こんな舞台を観てきた」があるが、

その最新号(12月号)はイングマル・ベルイマン演出の「ハムレット」

(1988、東京グローブ座)を取り上げて、衝撃的な舞台を詳しく振り

返っている。

 ベルイマン版「ハムレット」は、シェイクスピア学者や演劇評論家の

間で、素晴らしい舞台として語り草になっているが、詳しい記録が

少ないだけに「ハムレット」を見直す材料として貴重である。

  それは1988年の6月から7月にかけ、東京グローブ座の

「オープニング・フェスティバル」の一環として初来日したスウェーデン

王立劇場の「ハムレット」である。

「国内でも国外でも私はずいぶん多くの「ハムレット」を観てきたが、

深く残る衝撃力という点では、このベルイマン演出を上回る舞台は今も

見当らない。」 (扇田昭彦氏)

       [「ことば・言葉・・・」に関連記事]

 

     とぴっくす 2 雑誌のシェイクスピア<2> 

                  アンジェイ・ワイダの「ハムレット」

 

 そのベルイマンの「ハムレット」と比較しながら、「英語青年」

(12月号)で大場建治氏がシリーズの「ハムレットの方へ」で取り上げて

3いるのが、なんとうれしい偶然にも、アンジェイ・ワイダの「ハムレットIV」

(1989年6月、東京グローブ座、ポーランド・スターリー劇場)である。

  「・・・ハムレット役を演ずるはポーランドの有名な女優のテレーサ・

ブジシ= クシジャノフスカである。彼女はいかにも弱々しくハムレットの

衣装に着替えて役を演じはじめるが、これにくらべれば、クローディアスも、

ホレイショーも、レアティーズも、みんな逞しく大きい。ガートルードは

冬のポーランドのように冷たい。オフィーリアだけがことさらに可憐な衣装。

尼寺の場でハムレットに抱きしめられ、表紙の写真(注、引用では写真を省略)

のすぐあとで手にした祈祷書のぺージを破り捨てる、まるで少女のヒロイン

のように。」

      詳しくは「英語青年」12月号で。

 

      とぴっくす 3 雑誌のシェイクスピア<3>

                     「ハムレットは太っていた!」の意味

 

 河合祥一郎氏の「ハムレットは太っていた!」(白水社、2001)がサントリー

学芸賞を受賞した。おめでとうございます!

  これも偶然に、演劇雑誌「悲劇喜劇」(12月号)の特集の「本の中のドラマ」

で喜志哲雄氏が河合祥一郎の「謎解き『ハムレット』」(三陸書房、2000)にも

触れて論評しながら、この興味深い近著の意味を解説している。

読者を刺激し、反撥させる本こそがすぐれた本である、という確信から、

「ハムレットは太っていた!」は、主張を読者に受け入れさせながらも

さまざまな問題について読者の新たな思索を誘い出す。そこがこの

本の最大の長所」とコメントしている。

      詳しくは「悲劇喜劇」12月号で。

 

 

   ◆◆    ことば  言葉   words ---

 

             ベルイマン演出の「ハムレット」、深く残る衝撃力

 

 1988年に東京・新大久保に開場したシェイクスピア専門劇場「東京

グローブ座」は、日本でのシェイクスピア劇上演に大きな変化を与えた。

90年から松下電器がスポンサーとなったこの劇場は、バブルの好景気

の波にのって海外劇団のシェイクスピア劇を相次いで招いたのである。

多い年は、グローブ座主催の来日公演は1年間に14劇団にも及んだ。

(中略)

 中でも忘れることのできないのは、1988年の6月から7月にかけ、

東京グローブ座の「オープニング・フェスティバル」の一環として初来日

したスウェーデン王立劇場のイングマル・ベルイマン演出「ハムレット」

である。国内でも国外でも私はずいぶん多くの「ハムレット」を観てきた

が、深く残る衝撃力という点では、このベルイマン演出を上回る舞台は

今も見当らない。  (部分抜粋)

 

  ---- 扇田昭彦氏

            [こんな舞台を観てきた35スウェーデン王立劇場「ハムレット」

                 (シアターガイド、12月号)より]

 

 

 

 

       とぴっくす 4 

      「ハムレットは太っていた!」 サントリー学芸章を受賞

 

 第23回サントリー学芸賞の受賞者が11月6日に発表され、

河合祥一郎氏の著書「ハムレットは太っていた!」(白水社)が芸術・

文学部門で受賞した。

同書は今年の7月に刊行されたが、河合祥一郎氏(東大助教授)の

意欲作で、ハムレットが太っていたことをシェイクスピア時代の演劇の

上演事情と俳優の体型から明らかにして注目された。副賞は100万円

で、贈呈式は11月7日に丸ノ内の東京会館で行なわれた。

 

      とぴっくす 5

    「ヴェニスの商人」 ヨーロッパからの凱旋公演、俳優座劇場で

 

 シェイクスピア劇のステージから。

イギリスで開催された「ジャパン2001」とオランダ「欧州文化都市

ロッテルダム2001」とルーマニアのフェスティバルに参加した

「ヴェニスの商人」が凱旋公演を行なった(11月15-18日、17、18日は

マチネー、俳優座劇場)。

出演 /中野誠也、小川敦子、ほか。演出 /イオン・カラミトル、

松岡和子訳を使用。

演出はルーマニアの文化相。日欧舞台芸術交流協会 /テアトル・

デュ・シーニュ企画公演。

「ヴェニスの商人」を読んでいる町田のMETS・シェイクスピアを原書で

読む会(高橋大さん主宰)では主な会員が夫妻で(12名が)観劇した。

 

★★

 

このステージについては、雑司ヶ谷シェイクスピアの森のHPの

「あーでんの森散歩道」に高木登さんの鋭い劇評があります。

http://www.alice-it.com/shakespeare/ntakaki.html

 

 

     とぴっくす6

     ロンドンでRSCの The Merchant of Venice 始まる

 

ほぼ時期を同じくしてロンドンでは、RSC The Merchant of Venice

の上演がピットで始まりました。

新進の女性演出家によるステージで、女性陣が生き生きしている

そうです。

来年6月に東京グローブ座にくるステージです。

 

★★

 

雑司ヶ谷シェイクスピアの森のHP「ロンドン通信35」で鈴木真理さん

が、鮮やかに観劇日記を書いてます。

 

http://www.alice-it.com/shakespeare/suzuki.html

 

ロンドンと東京で違ったステージですが、リアル・タイムで同じ作品の

劇評が読めるのです。なんて素晴らしいウェブ・サイトでしょう!

 

そのHPの「関場理一の頁」も、おかげさまで毎週更新していただいてます。

気軽に読めるコラムです。お読みいただき、コメントをメイルして

いただくと嬉しいです。

http://www.alice-it.com/shakespeare/sekiba.html

 

 

    とぴっくす 7

   現代版「オセロー」 「オー」 東京国際映画祭で上映

 

 東京国際映画祭のシェイクスピア関連映画の話題。現代アメリカ版の

「オセロー」と言うふれ込みの作品が上映された(11月2日19:00〜、

会場は渋谷 Bunkamura のオーチャードホール)。

作品名は「オー」(原題 ”O”)で、監督はティム・ブレイク・ネルソン。

コンペティション部門の参加作品で、上映は1回のみのだった。

 

    とぴっくす 8

  文庫に入った「快読シェイクスピア」 新潮文庫の新刊から

 

 文庫のシェイクスピアに楽しい読み物がまた一冊加わった。

1昨年2月に新潮社から単行本で出でていた河合隼雄・松岡和子(対論)

「シェイクスピアクス快読」がこのほど新潮文庫に入った(11月1日)。

「心理学者と作品の翻訳者ががっちりスクラムを組んで沙翁の秘密を

次々と明るみに!」

 いま書店の文庫新刊コーナーに並んでいます。

「あとがき」は「ハムレット」がテーマとなるので、すでに単行本を

持っている人でも「ハムレット」を読みなおすために、この「あとがき」

だけでも必読ものです。

 

 出版の追加ニュースとしては、

 

新潮社電子文庫パブリにオンライン・ブックスの1冊として、

福田恒存訳「リチャード2世が」が刊行された、

ことをあげておきたいと思います。

 

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  [ 重大ニュース   ★★★★ 獅子座流星群を見る

 

  HPのコラムで予告しましたが、11月19日の未明に獅子座

流星群が見られた。イギリスの天文学者の推定が的中して、

日本列島全体で最大1時間5000個という数字でした。

 

 "The exhalations whizzing in he air

    Give so much light that I may read by them."

 

というJulius Caesar2幕1場のブルータスの台詞(2. 1. 44-45)ほど

ではなかったのですが、午前2時45分から3時45分までの1時間で、

私は少なくとも100個の流星を見て興奮しました。

 

 

     ★★★★ 松岡和子女史からメイル!!

 

流星群を見るよりも確かな、嬉しい瞬間がありました。

なんと、あのご多忙な松岡和子さんからメイルを戴いたのです。

ご挨拶の積りで、メイルをお送りしていたのですが、

いただいたメイルには「関場さんのことは前から聞いてました」

ともありました。どなたか、共通の友人がシェイクスピアの森の

ことを話してくれていたのでしょう。

 

しかも、先日は、俳優座劇場の「ヴェニスの商人」の最終日に来て

おられたので、芝居が終ってから、直接ご挨拶して、お話をする

ことができました。

ちくま文庫のシェイクスピア全集の「ヴェニスの商人」はすでに

全訳が終了し、いま筑摩書房の編集部で刊行の準備中だという

ことでした。期待しましょう。

松岡和子ファンとして、ますますのご活躍をお祈りしてます。

 

 

       ◆◆◆   「生産を祝う」勤労感謝の日に  ◆◆◆ えぴろ〜ぐ

 

シェイクスピアを原書と松岡新訳で読んでいるグループにとって

”生産”はシェイクスピア作品を集まって読むこと(会読)です。

私たちの収穫---。

それはシェイクスピア劇(作品)の読了です。

その収穫のニュースをエピローグにします。

 

 

     -- Link --   原書で読む Hamlet、2年がかりで読了

 

  ・ 「2000年に始めるシェイクスピアへの旅」として、

昨年1月からの準備講座も含めて2年で取り組んできた

原書で読む Hamlet (毎週土曜午後、多摩社会教育会館

研修室ほか)のグループが、年末を前に予定より早く先週の

例会(11月17日)で無事に Hamlet を読了しました。

17名で始めた Hamlet 読みのマラソンの完走者は12名でした。

スタートして直ぐに離脱した人は3名、3幕前後にさしかる途中で

仕事などの都合で共同の完走を断念した人は2名でした。

Hamlet 組は、つぎは 喜劇の Twelfth Night (「十二夜」)に

取り組みます。

 

      松岡新訳で読むグループ  つぎは「夏の夜の夢」に取り組む

 

  ・ また、松岡和子女史の新訳で読むシェイクスピア・シリーズ

(第1、3木曜日午後)のグループは、「ハムレット」「リア王」「マクベス」

「テンペスト」につぐ5作目として「リチャード三世」に取り組んで

きましたが、このほど読了しました。

新春には「夏の夜の夢」に取り組むことになっています。

冬に読む「夏の夜の夢」、また楽しからずや、です。

 

次号は12月3日に発行する予定です。{関場理一}

 

 

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                シェイクスピアの森

     関場 理一   shakes@gray.plala.or.jp

 

 東京都立川市栄町1-14-11 電話&FAX:042-521-0944

 

       雑司が谷 シェイクスピアの森 ホームページ

       http://www.alice-it.com/shakespeare/shaks.html

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