![]() シェイクスピアの楽しみ 〜会員から一言〜 |
伊藤昌雄 今だからこそシェイクスピアと言えばあの有名な台詞 To be or not to beのハムレットの物語を書いた人であるという事でなく、もう少し、シェイクスピアの事が分かる者となりました。 然し、最初にこの会に入った時は英語を読む事だけで、只、がむしゃらに皆についてまいりました。その後、階段を一段づつ上がるが如く数冊を読み終えると、少しづつ勉強の楽しみがわかる様になり、且つ又、素晴らしい友とめぐる会い、この会に参加することが一つの楽しみとなりました。 かくして、今はこの会が私に力を与えてくれるが如く私の生きる力となって参りました。 毎週の会読会は会員の熱心な姿にふれ、更にそのafter debateは会員の素晴らしいdebateで時間の過ぎるのも忘れる位です。 当節はやりの言葉ではないが、この会はシェイクスピアを十倍楽しむ会であります。 2004/04 |
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後藤 虎男 平成11年に雑司ヶ谷シェイクスピアの森に入会するまでは、英語で小説を読むなどということは全く考えられなかった者が今はシェイクスピアに夢中になっています。 一つの作品を読むたびに、それぞれ変化があってその魅力に惹きこまれてしまいます。理科系の出身で文学作品を真面目に読むなどの習慣のなかった男が、今ではシェイクスピアの虜になっています。これまで、マクベス、アントニーとクレオパトラ、ハムレット、リチャード3世、そして、テンペストと進むうちに、どの作品も異なった多様性を持ち、その心理描写の素晴らしさに今から400年も前の人がよくこれだけの作品を書いたものだと感心してしまいます。 雑司ヶ谷の森で講読するほかに、劇団の演じるシェイクスピア劇を観る楽しみも覚えました。講読した本のほかヴェニスの商人、ペリクルスなどを楽しみ、今週はRSCと劇団AUNのオセロを観ます。関場先生、高木さんなど、錚々たる方々の指導によってシェイクスピア作品の谷間を彷徨い歩き、夢の世界に遊ぶ楽しみが私の人生に加わるとは全く思っていなかったことです。 |
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高木 登 初めて入ったときには、名前からするといかにも敷居の高い、いかめしい感じの会という気がしましたが、一緒に皆さんと読むようになって、その熱心でひたむきな姿に引かれて、すぐに仲間として溶け込んでいけました。 30年以上前、大学でもシェイクスピアを読んだことがありますが、関場先生の指導の仕方には目からウロコの思いがしました。まずテープを聞いて、耳からシェイクスピアの台詞に入っていく勉強の仕方は新鮮でした。シェイクスピアは読むものではなく、まず聞くべきもの(当時の芝居は観るのではなく、聴くことであった)として、肌でそれを感じることができました。 人生には必然的偶然というものがあると信じています。シェイクスピアの会との出会いは、10年前に、還暦までに原書でシェイクスピアの全作品を読んでみようと決心し、当時のパナソニック・グローブ座で新会員募集のチラシに出会い、早速当時の幹事であった岩槻市三さんに電話したのがきっかけでした。今思えば、この会に入っていなければ、その決心は多分途中で挫折していたかも知れないでしょう。 その後、現在の代表幹事である伊藤さんが入られてから、新会員の増加だけでなく、例会での議論が活発となり、一人で読むのにくらべ、理解と楽しみが何層倍にもふくれあがってきました。 会員の皆さんの特徴として、殆どの人が文学とはあまり関係のないところ、むしろ理数系出身の方が多いのがこの会の特色のような気がします。それだけに会読の席では、意表をつくような鋭い質問が飛び出し、議論を活発にしてくれるのが大いに楽しみです。 毎年の夏の合宿セミナーでは、旧会員や賛助会員の参加、特別招待(昨年は劇団AUNの林佳世子さん)の方の参加で、会の交流がますます深まってきました。 3年前からは、宮垣弘さんのおかげでホームページも立ち上げられ、旧メンバーであるロンドンの鈴木真理さんの「ロンドン通信」をはじめ、私の観劇日記の場「あーでんの森散歩道」、さらには後藤虎男さんの観劇日記の場へと輪が広まっているのは嬉しい限りです。 最後に、自己紹介ですが、私は現在のところ、現役の会社員(いわゆるサラリーマン)です。大学は米英学科専攻で、その関係でゼミではシェイクスピアも読みました。最初に読んだのが『ジュリアス・シーザー』で、次が『オセロ』でした。還暦までに全作品読破と書きましたが、数えてみましたら、現在までのところ22作品読んでいました。これからもあせらずじっくり読んでいきたいと思っています。還暦までに全作品読破は達成できないかもしれませんが、この会のおかげでそれ以上の収穫を得ることができたと今では思っています。 新しい仲間が増えて、また違った読み方の刺激を与えてくれるのを楽しみにしています。 |
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鈴木真理 ロンドンに転居し、例会に出席できなくなって5年たちますが、日本に一時帰国する際にはいつも、会員の皆さんとお会いし、シェイクスピアの話題で盛り上がります。英国ではシェイクスピアの名前はみんなが知っています。ロンドンでは毎日のように、シェイクスピアの劇がどこかで上演されています。けれども学校で義務的に勉強させられる学生を除けば、実際に原文を読んで楽しんでいる人たちは少数派です。日本にこんなグループがあることを話すと、こちらの人も大いに感心してくれます。ロンドンに住む私が英国人に誇れるもの、それが「雑司が谷シェイクスピアの森」です。 雑司ヶ谷シェイクスピアの森で『ロミオとジュリエット』を読んだのが、この会との出会いでした。若い恋人達の物語を、自分より年上の人生経験豊かな皆さんと読んだわけですが、皆さんの感性の若さ、みずみずしさに感動しました。シェイクスピアの世界に遊ぶということは、人生を何倍にも楽しむことにつながるのだと思います。現在ロンドンに住んでいて会読には参加できませんが、会員である宮垣さんの献身的な努力によりこのホームページが立ち上げられ、こちらにいても皆さんと交流できるようになりました。たいへんうれしく思っています。 |
宮垣弘 シェイクスピアは最初の一行から、最後の一行まで面白い。ハムレットやマクベスなどの主人公も面白いが、脇役、端役の一人までが面白い。登場人物が生きているように描かれているので、つい実物の人間だと思い込んでしまいます。イギリス人がインドを失ってもシェイクスピアは失いたくないと言った気持ちが分かる気がします。 シェイクスピアと言えば何だか英文学の専門家が読むものと思っていましたが、ひょっとしたきっかけで「雑司が谷シェイクスピアの森」に入り、週一回、100行足らずを皆と読んでいく内に、馴染んできて、もう6作品目に入りました。こんなことは仲間がいないと出来るものではありませんし、たとえ一人で読むことが出来たとしても、経験の異なる色んな方と一緒に読むとのでは、楽しさも理解の深さも違います。 この年になって、英米の作家の中で最大の作家、天才シェイクスピアを生で齧れるとは思ってもいませんでした。この楽しみを仲間と味わいながら、生活のリズムを刻むという幸せが何時までも続いて欲しいもです。 2004/04 |