Curiosity killed the cat. #
過ぎたるは及ばざるがごとし。F
詮索はことをぶち壊す。(試訳)S
Care will kill a cat. (病は気から。)と似てますが 、これは変化球ですね。S
貰い物に苦言 * P S
Pでは Beggars must not be choosers.
も挙げてます。S
もらい物のあらを探すな
Don’t put all your eggs in one basket. #
危険分散しろ。F
一つの事業に全資金を賭けるな。(直訳)
* 英諺にもあり S
Don’t put the cart before the horse. #
餅は餅屋に。F
本末転倒 S
これはポピュラーですから、ストレイで良いですね。
しかし、Pでは「冠履を貴んで頭足を忘る」という
漢籍の格言を当ててます。
More showthan substance.が類例だそうです。S
He who hesitates is lost. #
ダメもとだ。がんばれ。F
躊躇う者に破滅あり。S
ためらう者は機会を逃す。ためらう者は敗れる。二の足を踏む者は敗北する
The squeaking wheel gets the oil. #
信ずる者は救われる。F
軋む轍から油を絞る。(試訳)S
声の大きいのが得をする。M
求めよ、さらば与えられん、N ◎ 採用
・The squeaking wheel gets the oil. これだけズバリが載っていませんでした。
squeaky
wheel ゴネ得、声の大きい人。
grease
you can’t have your cake and eat it too. #
ない袖は振れない。F
福寿は兼ね難し S
*漢籍で、Pを拝借してます。S
すこし適用対象が限られますが、「天は二物を与えず」とか「二兎を追うものは一兎
をも得ず」というようなものも近いのではないでしょうか。
引用だけでは無責任かも知れないので、私訳を一つ。
「食べたケーキに未練を残すな」なんていうのはいかがでしょうか。
ついでに、「名訳募集」のこのことわざのところに書かれている「無い袖は振れぬ」
ということわざに対して、サイデンステッカー、松本道弘の「日米口語辞典」
(Japanese-English)に
You
can't get blood out of stone.
という英語のことわざが出ています。 N
There’s no fool like an old fool.#
老醜をさらすな。F
年寄りの馬鹿を凌ぐ馬鹿はなし S
年取った道化ほど道化らしいものは無い。M
年取ったバカにまされるたわけなし(名古屋)、
年取ったたわけにまされるあほうなし(大阪)
年取ったあほうにまされるバカはなし(東京)I
(女に夢中になった)年寄りのばかは手がつけれない。ジーニアス英和辞典
馬鹿な年寄りほど始末の悪いものはない。斎藤秀三郎英和中辞典
Absence makes the heart grow fonder. #
直訳もできない。F
遠ざかるほどに思いは募る S
* 英諺にもあり
いま風の世間様なら、「亭主元気で留守がいい」。
永六輔風なら「会いたい」という彼の名曲。
大正時代(?)なら、「会いたさ、見たさに怖さを忘れ・・・」
に通じる思いですね。S
会わないでいると人の心は一層愛情が深くなる。、遠ざかるほど思いは募る。
Better safe than sorry. #
負けるが勝ちF
泣く目に逢うよりは安全な境地にいるほうが良い。S
Better be secure than sorry. で英諺にもあり
変化球がほしいですが・・・。
「君子危うきに近寄らず」でしょうか。
もちろんPでは、「君子に・・・」には別の句を当ててます。S
後で後悔するより先に用心するほうが良い。
A bird in the hand is worth two in the
bush. #
明日の100文よりも今日の1文。F
明日の百より今日の五十 S
明日のビフテキより今日の魚定食 S
The bigger they are, the harder they fall.
#
大きいことはいいことだ。F
巨大なれば、崩壊凄し。(試訳)S
これも味わいがありますね。NYの9・11の出来事です。S
: 恐ろしい敵ほど簡単に打ち負かされるものだ。
The proof of the pudding is in the eating. #
やってみなけりゃ分からない。F
論より証拠 S
昔、読んだ毛沢東(いまは全くはやらない?)の「実践論」では
「ナシは喰ってみなければ分からない」(?)だったでしょうか。
Pで「論より証拠」をあたると、Example
is better than precept.
しかなく、陳腐な句は日英比較では敬遠されているようです。S
{付記} ついでながら、今回使った鑿と鉋は、主に以下のものです。
池田弥三郎 ドンル・ドキーン監修 「Proverbs日英故事ことわざ辞典」
(Asahi Evening News、 1982) * Pで示しました。
>大塚孝信・高瀬省三共編「英語諺辞典」(三省堂 、1987)*英諺で示まし
た。
実はもう一冊、お薦めしたいペンギン・ブックスがあったのですが、
書架で見つかりません。
記憶だけですが、Proverbs Explained
だったような気がしてます。